わかりやすく解説!水耕栽培の肥料投入・交換のタイミングについて

野菜やハーブを、大きく元気に育てるためには、肥料が欠かせません。肥料は、野菜やハーブの栄養になります。

しかし、水耕栽培で野菜やハーブを育てる時、肥料はどうやってあげるのが一番最適でしょうか。

水の中に固形の肥料を使うことはできません。

どんな肥料なら最適なのでしょう。いつ肥料を投入したらよいのでしょう。

それでは、水耕栽培の肥料投入・交換のタイミングについてご紹介しましょう。

水耕栽培の肥料とは?

水耕栽培の肥料は水でも粉末や固形の肥料を使うことができるのでしょうか。まずは、水耕栽培の肥料についてみていきましょう。

液肥か粉末

水耕栽培の肥料は、液肥と呼ばれる液体肥料を利用します。

粉末の肥料の中には、水に溶けず沈殿してしまい、水を混濁させてしまうものもあります。そのため、水耕栽培用の粉末肥料をあらかじめ水に溶かしてから使用します。

良く知られている水耕栽培の液肥には、ハイポネックスやハイポニカ、ベジタブルライフAというものがあります。

ハイポネックスには、粉末のものと液体のものがあり、どちらでも水耕栽培に利用することができます。

ハイポネックスでは、指示通りにおこなうと、水耕栽培では1週間に1度、液肥を全交換して利用します。

ハイポネックスの粉末タイプは、肥料を水に溶かしてから利用します。

ハイポニカは、2種類の液体を混ぜて水に投入して利用する液肥になります。

ベジタブルライフAは、草花や野菜に必要な栄養が含まれています。そのため、混ぜ合わせる手間がない手軽に使える液体肥料ということで、おすすめです。

植物や野菜の種類によって縮尺倍数を変えて希釈

同じ液肥でも、植物や野菜の種類によって縮尺倍数を変えて、希釈します。

液肥を投入する時、水に入れる濃度は植物の種類だけでなく、タイミングによっても異なります。最適な量の液肥を最適なタイミングで与えることが大切です。

液肥の目安などは、液肥のボトルや製造メーカーの公式サイトでも紹介しています。

効果を発揮しやすい時期は植物によって異なる

液肥の量や与えるタイミングで、植物への効果が違ってきます。水耕栽培をしている水のPHが酸性になっているのか、それともアルカリ性になっているかなども調べます。

また、水の中に含まれているEC度が野菜の適量よりも高いと、肥料が多すぎです。多すぎても実をつけないなど植物の成長を妨げます。

EC値が必要以上に低い場合は、追肥をするなどの加減が大切です。

共通して発芽から茎の成長過程に効果的

液肥は、色々な植物に共通して発芽から茎の成長過程で効果的に発揮します。そのため、育苗期と収穫期後期では、しっかりと液肥の必要量を量り与えてあげましょう。

成分

肥料には種類によって、配合されている成分がわずかに違います。

しかし、どんな肥料にも必ず入るのが、窒素・リン・カリウムになります。

多量要素:窒素・リン・カリウム

植物にとって窒素・リン・カリウムの3種類の栄養は、私たち人間の主食と同じ役割をします。窒素は、生育初期から後期まで全体的に必要な栄養です。

吸収された窒素は葉を茂らせ茎の生育を促進し、葉の色を濃くします。肥料が多いと、葉が大きくなりすぎて、実の成長を邪魔してしまうこともあります。

リンは、花や実をつけるために必要な要素で、野菜作りには欠かせない栄養になります。

カリウムは、根や茎を丈夫に育てるために、必要な要素になります。

中量要素:カルシウム・マグネシウム・硫黄

カルシウムは、根の正常な発育にとっても欠かせない成分です。酸性の土を中和する役割もあります。

マグネシウムは、植物の光合成には必要な成分です。

硫黄は、植物体中の酸化、還元や、生長の調整などに必要な成分です。硫黄が不足すると、植物は生育が十分にできず、古い葉が黄色に黄変してしまいます。

微量要素:鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛他(含まれているものもある)

植物の生育に欠かせない成分の中で、その必要量が、ごく微量のものを「微量要素」といいます。

鉄、ホウ素、亜鉛、銅、マンガン、モリブデン、塩素の必要量は、本当にごく微量になります。

しかし、それぞれに役割があるため、不足した場合の症状として、葉が黄変、褐変、白色化やわん曲、変形などの病気になったり、植物の成長が阻害されてしまいます。

土耕の場合は土自体にも栄養があるが水にはほとんど要素がない

一般的な土耕栽培の場合は、育つ土そのものにも栄養があります。そのため、培養土などで育てる場合は、しばらくの間肥料がなくても育ちます。

しかし、水耕栽培は水道水の水だけのため、ミネラルなどの栄養が不足してしまいます。そのため、液肥から与えてあげる必要があります。

水耕栽培肥料の投入開始のタイミング

それでは、水耕栽培肥料の投入開始のタイミングです。

種から育てる場合

水耕栽培で種から育てる場合は、発芽するまで肥料は必要ありません。

発芽するまでは肥料は必要ない(入っていても発芽はする)

植物や野菜の種を発芽させる時は、水の中にスポンジを並べて種を蒔きます。

このようにして数日後種から芽が出てきます。この時、肥料は必要ありませんが、肥料が入っていても問題なく発芽します。

根が出たら肥料があったほうがよい

種から、根が出たら肥料を上げましょう。根が見えてきたときが最初の液肥投入開始のタイミングです。

苗から・食材再利用の場合

種ではなく、苗や食材の再利用をする場合もあります。

新しい芽が出てきてから

苗や食材の再利用による水耕栽培の時は、新しい芽が出てきたら液肥を投入してください。

挿し芽からの場合

挿し芽を利用する場合は、茎などを成長させる必要があります。

最初から肥料を入れる

挿し芽を利用して、新しい野菜作りをする時は最初から肥料を入れましょう。

水耕栽培肥料の継ぎ足し

次に、水耕栽培の肥料の継ぎ足し、または追肥のタイミングについてみていきましょう。

培養液が減ってきたら継ぎ足す

水耕栽培の時、植物の根は培養液の中に伸びるようにします。植物や野菜が成長すると、培養液が減ってきます。

この時は、適量の濃度の液肥を加えた培養液を継ぎ足してあげましょう。

要素が吸収しにくい冬場はこまめに継ぎ足す

寒いとどうしても要素の吸収が悪くなります。冬を越して春に実をつける野菜や植物は、冬場はコマメに培養液を継ぎ足してあげます。

葉が多い植物、高くのびるトマトなどは吸収が早い

葉が多く高く伸びるトマトやゴーヤは液肥の吸収が早くなります。

植物によって違いはありますので、液肥をこまめに上げたほうが良い野菜などを育てる時は、肥料不足にならないように注意しましょう。

基本的には、1週間に1回は継ぎ足すようにします。

培養液の交換

培養液は植物の成長や水の吸収、肥料の吸収の仕方でEC(濃度)が濃くなったり、PHが変わってしまいます。培養液の交換について詳しく解説します。

培養液の環境が悪くなった時は交換する

培養液の環境が悪くなったときは継ぎ足しをするのではなく、培養液そのものを交換します。

環境が悪くなったときの目安を数値化する方法としては、ECやPHを量る装置もあります。

しかし、次のようなときは交換をしてあげましょう。

植物に元気がない、変色している

植物そのものがぐったりしていたり、葉や茎が変色している時は培養液の濃度が濃すぎたり、PHが植物に合わない状態になっている可能性があります。

こういった状態が見られたら、培養液を交換してあげましょう。

定期的な交換や、植物に元気がないと思ったら交換することが大切です。

容器内が藻などで濁ってヘドロ状

水耕栽培の容器内に藻や濁っていたり、ヘドロ状のものが浮いていませんか。

藻が発生した時は、肥料の濃度が変わってしまい、さらに水の中に光が入りにくくなります。植物の根が呼吸しにくくなります。

また、ヘドロ状のものが発生している時は、菌が繁殖している可能性もあります。培養液そのものを交換し、容器もきれいに洗って下さい。

根腐れしやすい植物は半年に1回は交換

菌に弱い、根の病気になりやすい植物は、根腐れしているかもしれません。暑い季節は特に、注意をし必要に応じて交換します。

根腐れしやすい植物は、他の植物よりもマメに半年に1回は交換してください。

わかりやすく解説!水耕栽培の肥料投入・交換のタイミングについてのまとめ

水耕栽培の植物は水以外から栄養を摂ることができません。そのため、ただの水では植物や野菜の成長に限界があります。

そこで、種から発芽したら、苗が育ったら液肥を上げて、水の中から栄養を摂ることができるようにしてあげて下さい。

どんなに小さな水耕栽培でも、しっかりと液肥の量を守って育ててあげましょう。ひしっかりと葉が茂り実がなる野菜を育てることができるかもしれません。