アクアポニックスとは?分かりやすく解説します!

アクアポニックスをご存知ですか?

アクアポニックスとは、エコで新しい農法で、魚の養殖などの水産養殖と土を使わずに水で栽培する水耕栽培でおこなう農業を掛け合わせた仕組みのことです。

水耕栽培は水を使って植物を育てますが、その時アクアリウムと組み合わせて、野菜や果物が収穫できるシステムを作り上げます。これを、アクアポニックスといいます。

そんな環境にも優しい水耕栽培が家庭菜園でできるとしたら、どうしますか?

それでは、アクアポニックスについて色々とお話をして行きましょう。

アクアポニックスとは?

魚の養殖と農業の水耕栽培が合体したアクアポニックスは、環境に優しい仕組みで野菜や果物が良く育ち収穫できる注目されているシステムです。

近年では、家庭でもアクアポニックスができる、おしゃれなデザイン性の高いキットも発売されています。

環境にも優しいアクアポニックスが、自作でも簡単に作ることができるのです。そこで、自作のアクアポニックスで大きな収穫をあげてみましょう。

魚を養殖する水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を掛け合わせた農法

アクアポニックスは、水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を掛け合わせた農法です。

アクアポニックスは、魚の養殖である「水産養殖」と、土を使わずに水で栽培する「水耕栽培農業」のことです。

水耕栽培を掛け合わせた農業というのは、同一の場所で魚と植物を一緒に育てます。魚の排出物を微生物が分解してくれますので、植物はそれを栄養素として成長することができます。

水は植物の力できれいに浄化され、再び魚の水槽の水へと戻る、という地球にやさしいエコな「循環型農業」のことです。

ルーツは1000年前

アクアポニックスという言葉そのものは1970年代に誕生します。

しかし、そのルーツは古く、今から1000年ほど前になります。

当時、低地に住んでいたマヤ族と、それに続いてアステカ族が行っていた川の表面に作った”いかだ”の上で植物を育てる農法ではないか、といわれています。

当時、メキシコ原住民族のアステカ族が、植物を「チナンパ」という浮き島の上で育てるという技術を持っていました。これが農業としてのアクアポニックスのはじまりであると、言われています。

チナンパでは、浮き島の栄養豊富な泥と、運河からの水を使って色々な作物が栽培されていました。

最も地球にやさしく、生産性が高い農業として世界で注目されている

魚の排出物を微生物が分解し、植物はそれを栄養素として成長します。水は植物の力できれいに浄化され、再び魚の水槽の水へと戻るという地球にやさしくエコなアクアポニックスは、生産性が高い農業として世界で注目されています。

栄養分に乏しい土壌環境や水の制限問題に効果的で、生産性と環境配慮の両立ができる生産システムになります。

1980年代に商業用システムが登場

世界で最初の大規模商業アクアポニックスの施設は、マサチューセッツ州アマーストにあるバイオシェルターシステムです。1980年半ばに完成し、現役のアクアポニックスによるシステムになります。

その後、1990年代初頭にミズーリ州の農家、トムとポーラ・スペラネオが、2200リットルの水槽にズスキの一種のティラピア(和名いずみ鯛)を泳がせました。

そこから流れ出る豊富な栄養を含んだ水を利用して、砂利が敷き詰められている循環型の育成タンクで、野菜やハーブを育てる「Bioponics」という概念が始まりました。

近年家庭用も増えつつある

アクアポニックスは、生産性が高く地球環境にやさしい農業として、世界中で導入されるようになりました。

近年では、都市農業や家庭用の菜園の中にも広がりをみせています。

農薬や人工肥料を使わないで育つ新鮮なオーガニック野菜や魚を育てることから、アクアポニックスは家庭菜園・食育・園芸介護まで、環境にも優しいと世界が注目しています。

アクアポニックスの仕組み

アクアポニックスの仕組みは、魚・微生物・植物の3者が、お互いに助け合う生態系の縮図によって成り立っています。

魚・微生物・植物の3者が、お互いに助け合う生態系の縮図

魚・微生物・植物の3者が、お互いに助け合うアクアポニックスは、生態系の縮図といわれています。魚の排出物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収して成長します。

水は植物の力できれいに浄化され、再び魚の水槽の水へと戻るというように循環し、生産性と環境配慮の両立ができる生産システムです。

魚がアンモニアを輩出に

アクアポニックスのシステムの中で最初に発生するものは、魚の排泄物、厳密にはアンモニアになります。

放出されたアンモニアは、そのままでは植物が吸収することはできません。

そのまま放置しておくと、魚の水槽の水が汚くなり、魚たちも弱ってしまいます。そこで、通常なら水替えをします。

微生物が硝酸塩に分解

しかし、アクアポニックスはここで微生物(バクテリア)の力を借り、亜硝酸塩という物質に分解します。さらに、微生物は、亜硝酸塩を硝酸塩に分解し、植物の肥料になるようにします。

植物が硝酸塩を吸収して成長、きれいになった水が水槽ヘ戻る

亜硝酸塩を栄養として植物が吸収し、水を浄化します。そして、綺麗になった水が魚の水槽へ戻っていきます。

アクアポニックスのメリット

アクアポニックスのメリットは、魚にも植物にも、そして人にも優しく嬉しいことだらけということです。

循環を安定させるポイントは、栄養を吸収する植物を絶やさないことがポイントになります。

土づくり・水やり・施肥・除草、魚の水の入れ替えが不要

アクアポニックスは水耕栽培のため、土づくりや水やりの必要がありません。魚の排泄物が肥料となるため、肥料を施肥する必要もありません。雑草が生えることもなく、除草の必要もあります。

そして、最後に魚の水もきれいになるため、水の入れ替えが不要になります。

生産性が高い

自然なものから作られるため余分なコストもかからず、生産性も高くなります。常に水の中がヒーターで温めていると一定の温度の保たれるため、植物の成長にも最適な環境ということになります。

土耕に比べて90パーセント節水できる

水の中で栽培するため、水やりをしません。水の取り換えもなく、培養液を作ることもないため、90%も節水になります。

水が貴重な地域で活用できる

水の節水ができるため、水が貴重な地域でも活用することができます。

完全オーガニック

人工的な培養液を作ることがないため、自然の肥料になります。除草の必要もないため、除草剤なども使わずに、完全にオーガニックで生産することができます。

アクアポニックスに向いている植物

しかし、どんな野菜でもアクアポニックスに向いているとは限りません。

それでは、どんな野菜がアクアポニックスには一番最適でしょうか。

水耕栽培やハイドロカルチャーに適した植物

水耕栽培やハイドロカルチャーに適した植物には、三つ葉や水菜などの葉物野菜やハーブ、豆苗やカイワレ大根などのスプラウトになります。

葉物野菜

葉物野菜はレタスや菜っ葉・ミツバ・水菜がアクアポニックスに適しています。他にも、シソや空心菜、からし菜、クレソンなどの葉野菜を作ることもできます。

ハーブ

ハーブは水耕栽培に向いているものが多く、バジルにルッコラ、パセリ、ミントなど代表的なものはほとんど作ることができます。

スプラウト類

豆苗やカイワレ大根、おくらの芽などのスプラウト類も、水で育つためアクアポニックスに向いています。

向いていない植物

アクアポニックスには、向いていない野菜もあります。水槽の上にアクアポニックスの畑を作りますが、水槽をヒーターで常時温めて置きます。

そのため、あまり温かい場所では育ちにくい野菜はアクアポニックスに向いていません。

低水温で育つ野菜や植物(水槽でヒーターを使用するため)

白菜やキャベツ、ブロッコリーは低水温の野菜になります。

アクアポニックスとは?分かりやすく解説します!のまとめ

アクアポニックスは、環境に最適な新しい水耕栽培方法です。家庭用のアクアポニックスは、可愛い水槽の上におしゃれな栽培地がついたタイプのものです。

下の可愛い魚に癒されながら、上では美味しい野菜を作ることができます。

肥料も魚が作ってくれるため、人工のものを使用しません。まさに、家庭でできる有機野菜になります。

狭いマンションでもおしゃれにミントやバジルなどをつくると、観葉植物にも見えます。ぜひ、家庭のアクアポニックスで美味しい野菜を作ってみませんか。