ブリーダーに関して知っておきたい3つの知識

私達が”ブリーダー”と聞いて思いつくのは、犬にしろ猫にしろ血統を大切にし、健康である生き物を繁殖させペット業界に販売したり直接飼っていただける家族に引き渡したりするブリーダーの事を想像すると思います。

一方で産業動物、つまり牛や豚、鶏といった家畜のように経済行為によって動物を繁殖させている人達の事も”ブリーダー’’と呼びます。今回前者に対するブリーダーについて、どのような仕事内容であるのか、またブリーダーと一言で言ってもいろんな種類のブリーダーがあります。

すべてのブリーダーが信頼できるというわけではないのです。またブリーダーになる為にはどのような経営の仕方があるのかということも今回説明していきたいとおもいます。

ブリーダーの仕事内容

ブリーダーになりたいと思っている人にとってはとても気になる内容だと思います。ブリーダーの人達は一日の大半が動物と一緒に過ごす事になるので、一日のスタートは6時から始まります。犬達の散歩をし、特に夏の場合は暑くなってくる前に散歩に出ることになります。

散歩が終わると餌やりをします。ブリーダーによって育てられている犬達には、毎日決まった量や食事の内容を守らなければならなく、とても大切なお仕事になってきます。8時になると動物たちの健康チェックに入ります。

目のツヤや毛並みの状態、健康状態も確認しもし異常があればすぐに獣医さんに相談します。11時になるとまた動物たちの餌やりに取り掛かります。11時台の餌やりが終わると、12時に自分たちのお昼ご飯を食べます。

13時30分にゲージの清掃に入り、動物たちが過ごす環境を良くします。ブリーダーがゲージをキレイにすることにより感染予防にもなり、なおかつ室内の温度調節も欠かしてはなりません。16時30分になると夕方の散歩をし、その後17時30分にはその日最後の餌やりをします。

18時は動物たちの健康チェックをします。例えば体調を崩している様子はないか、生まれたての赤ちゃんがいると母親の母乳をしっかり飲めているかの確認です。それで動物たちに対する一日のお世話が終わり、あとは自分たちの一日の仕上げをします。

一日の内容は上記のようになりますが、それだけでは終わりません。お世話以外にももっと重要なお仕事は、血統書付きの子犬達を交配させ、繁殖をさせることです。そのためにも遺伝的な疾患を持った子犬が生まれてこないために、交配相手は慎重に選ばなければなりません。

ブリーダーの仕事はただ単に繁殖させてお世話して世に送り出すだけではなく、送り出した後も元気に健康で生きていけるように、その先を見込みながらお世話をする事が大事になってくるのでとても責任が重いのです。そして多くの動物達を飼育するわけですから、自分自身の体調も管理しなくてはなりません。それもブリーダーとしての大切なお仕事になってきます。

ブリーダーの種類や働き方

犬や猫をブリーダーから譲ってもらう時、ネットでいろいろブリーダーさんを探すと思いますが、全て信頼できるブリーダーとは限りません。そこでブリーダーの中にはどのようなタイプがあるのでしょうか。ブリーダーのタイプは4つに別れます。

アマチュアブリーダー

アマチュアブリーダーとはつまり素人ブリーダーの事を指します。なんの知識も持たない人たちが、犬好きという理由で軽い気持ちで子犬を増やしお小遣い稼ぎや副業にするのです。遺伝的な疾患も考えずに繁殖させるので、子犬の質が悪かったりします。

また一番問題なのは、安い価格で販売されるので需要が多いのです。売られている時点では健康状態に問題が無くても、後に問題が発生するケースが多いのです。

バックヤードブリーダー

バックヤードブリーダーとは、上記で述べた素人ブリーダーよりも少し知識があるというだけで、繁殖に対しての本質というものは無知な人たちです。そのため犬の質は悪いが、低価格で市場に出されるので需要がとてもあるのです。

パピーミル

パピーミルと呼ばれる人たちは利益を優先して子犬を増やしていくので、犬の健康管理が全くできておらず、飼育環境もとても良くありません。怖い感染症によく掛かってしまうこともあります。利益を出すために、発情期になるとメスの体のこと等は考えずに次から次へと子犬を産ませます。

人気な犬種が出ると質が悪くても高い値段で売りつけたりします。

シリアスブリーダー

シリアスブリーダーは、上記で述べてきたブリーダーとは異なり、品質のことを考え、いい環境で犬を飼育し健康で質の良い子犬を産ませます。そうして十分な体制で取り組んで行くのでコストがかかり、利益はあまりでません。このようなブリーダーの下で生まれた子犬達は、親や兄弟との関わり方を学んでいるのでしっかりした社会性ができています。

したがってシリアスブリーダーから子犬を飼った家族は安心して犬たちと暮らすことができるのです。

上で述べてきたブリーダーは主に子犬を産ませて市場に出すお仕事が主ですが、コンテストやショーに出すためのブリーダーは毛並みを綺麗にし、犬種に合わせて理想とする体型を維持させベストな状態でコンテストに出たり、異なる品種を掛け合わせるブリーダーもいて、そういう人達は品種改良を目的としています。最近はハリネズミのブリーダーが品種改良を独自でしているようです。

ブリーダーは個人経営が多数

ブリーダーとして働くときは、すでにブリーダーとして働いている人のアシスタントとして始めます。動物の世話が中心になり、そこで遺伝疾患の予防や繁殖等、より詳しく専門に学んで独立していきます。

独立して開業すれば動物中心の生活になり、動物のお世話から健康管理まで自分でしなくてはなりません。動物の出産についても昼夜関係なく立ち会いをし、最後まで見守ることになります。

主にブリーダーの下に生まれた子犬たちはペットショップに出されることが多いですが、最近はネットを通じて直接消費者に売るブリーダーも増えてきました。

ここで開業のメリットとデメリットを紹介しておきます。

メリット

ブリーダーを開業している人は小規模で行っているブリーダーが多数です(時には100という数で行っているブリーダーもいますが)。そのため1匹1匹の面倒を細かく見ることができ、ブリーダーとしての強みにもなります。また個人で開業しているので、自分の生活スタイルにあった方法で働くことができます。

顧客とのやり取りも自分で調整して行うことができます。

デメリット

デメリットとしてはやはり収入面ではないでしょうか。ブリーダーは命を取り扱うお仕事です。評判が良いと顧客もつきますしその分収入も上がります。

少しでもミスが出てしまうとそれだけで評判が下がってしまいます。また安定した収入ができるまでに沢山の費用が掛かることです。餌をあげるにしても、ワクチンの摂取にしても開業当時から発生してきます。

そのため軌道に乗るまでの間を繋ぐための貯金は必要になってきます。

ブリーダーになる為に知っておきたい3つの知識のまとめ

今までブリーダーについて述べてきましたが、ブリーダーの仕事は地味ではありますがとても繊細なものです。ただ子犬を増やして市場に出せば良いという話ではありません。子犬を産ませるにしても、犬の健康状態をよく観察し飼育環境も万全の状態にして、尚且遺伝的な疾患の有無を考慮し、交配・繁殖しなければなりません。

アマチュアブリーダー、バックヤードブリーダー、パピーミルはもはやブリーダーと言ってよいのでしょうか。信頼してもらえるブリーダーになるには、シリアスブリーダーを目指すべきです。最初はアシスタントとして始まりさまざまな事を覚え、独立すれば大きな苦労と立ち向かうこととなりますが、最終的に自分がお世話してきた親犬が健康で元気な子犬を産み、その子犬たちを引き受けてくれた家族が笑顔で楽しくその子犬たちと過ごしてくれたら、ブリーダーとしてのお仕事はやり甲斐のあるものだと思います。