猫の避妊手術について

猫を飼うときに、避妊や去勢についてどうしたらいいのか?初めて猫を飼う人にとっては、ちょっぴり悩みの種なのかもしれませんね。猫に避妊手術をしてもいいのだろうか?飼い主の判断で手術をしたら、可哀そうだし痛いだろうと思う人も多いでしょう。

猫の避妊手術には、メリットとデメリットの両方があります。手術をするかどうかは、飼い主の判断ですが、猫にとってどちらが幸せなのかをじっくりと考えてみてください。今回は、猫の避妊手術について詳しく知っていただける内容になっています。

猫の避妊手術について

メス猫を家族として飼い始めると、避妊手術をした方がいいのかと悩む人が多いです。手術と聞くと、危険なイメージと共に人間の身勝手でメスを入れないといけないのかと思うのかもしれません。猫が可哀そうだという気持ちが大きいかもしれません。

しかし、避妊手術をするということは、メス猫にとってデメリットだけではなく、いくつものメリットがあると言うことを知り、猫や飼い主にとってどちらがいいのかを前向きに考えてみましょう。

猫の避妊手術の必要性

病気の予防

避妊手術をすることで、猫の病気を予防することができます。主な病気は、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、子宮内膜炎、卵胞嚢腫などのように卵巣や子宮にできるもので、これらを予防することができます。

また、早い時期に手術をすることで病気のリスクが格段と上がることも念頭に入れておきましょう。猫にとって病気のリスクを下げることは、健康や長生きを手に入れることができると言うことなのです。

発情期の鳴き声をおさえる

個体差はありますが、食事も満足にとらずに起きている間中鳴いている子もいます。また、普段のかわいい鳴き声ではなく特有の大きな声です。

発情期の猫のストレス軽減

発情期のメス猫は、猫自身にも大きなストレスがかかります。いつもはちゃんとトイレをしてくれるのにこの時期になるとあちこちでおしっこをしてしまいます。避妊手術をするとこれらのことがおさまります。

望まない妊娠を回避

猫は、年間で3~4回も妊娠することが可能です。それに1度の出産で4~6匹の子猫が生まれます。そのため、オス猫と接する機会があればあっという間に増えてしまいます。

室内飼いの猫だからと安心しているのは間違いです。発情中の時期は、隙があればオス猫を求め外に出ようとするのです。戻ってきたかと思ったら、妊娠・出産ということも考えられます。

その結果、貰い手のない子猫は保健所へ連れていくと言うことになってしまいます。避妊手術をすることでそうした小さな命を救うことができるのです。

猫の避妊手術の方法

卵巣子摘出手術(卵巣・子宮)、卵巣摘出手術(卵巣のみ)など

一般的に避妊手術は、卵巣と子宮の両方を切除します。病院によっては、卵巣のみを切除して子宮を残すこともあるようです。

避妊手術の流れ

一般的な避妊手術の流れは下記の通りです。猫の状態や病院によっては多少の違いがあるかもしれません。

  1. 避妊手術を受ける猫を預かる
  2. 再度触診、体温や心音の確認
  3. 点滴のための留置針を入れる
  4. 麻酔の前処置として、軽い鎮静剤や鎮痛剤を注射します。麻酔(ケタミンやプロポフォールなど)を導入し、麻酔維持(ガス吸入麻酔)。
  5. 麻酔が完全にかかったことを確認し、心電図などのモニタ機器の装着をします。
  6. 点滴を開始します。
  7. メス猫のお腹の毛を丁寧に剃ります。
  8. イソジンやアルコールなどで何度も消毒をし、滅菌布をかけて固定します。
  9. 子宮や卵巣を摘出します。
  10. ガス吸入麻酔を切り、覚醒を確認します。

猫の避妊手術のタイミング

猫の避妊手術はいったいどのタイミングですればいいのでしょうか?猫にとって最適な時期を考えてあげましょう。

はじめての発情期の前に行うのが良い

はじめての発情期が来る前に避妊手術をすることで病気の予防にもつながります。特に、乳腺腫瘍の予防は早い時期がおすすめです。生まれてから4~7カ月で手術をするのが一番いいとされています。

手術をする猫の体重は、2㎏以上と定める動物病院も多いようです。また、猫の発情時期は子宮が充血していて手術中の出血が多くなるので避けた方がいいでしょう。

メス猫の発情期について

開始時期、期間、行動など

メスの発情期は、その猫が置かれている環境や個体差によってかなりのバラつきがあります。大体、2~3週間の幅で定期的にメス猫に発情期がやってくるようです。初めての発情は、早い子猫で生後4か月だと言われています。

発情期の行動は、オス猫を誘うために鳴く、かなり大きな声でしょう。この鳴き声は、いつもやさしい声で鳴いている子でも、何かに憑かれたかのような声で鳴きます。この声は、猫が起きている間中で、何日も鳴くと声もかれて体力も落ちてきます。

また、ちゃんとできていたはずのトイレもあちこちでするようになり、猫の強烈なおしっこ臭に悩まされると言うこともなるかもしれません。

猫の避妊手術にかかる費用と日数

一般的な費用と入院日数

猫の避妊手術の費用は、一般的に約15,000~30,000円が相場です。

また、動物病院によって異なりますが、術前検査や抜糸代など別途かかるところもあるようです。

一般的には、日帰り~2泊入院ですが、病院や体調によっては入院日数がかかる場合もあるでしょう。

助成金に関する情報

市区町村の助成金/獣医師会の助成金

市区町村や獣医師会などでは、避妊手術の助成金を助成してくれます。人間の都合で不幸な命を落とさないためにあります。避妊手術をすることになったら、費用負担の軽減になるので詳細を確認してみましょう。

避妊手術を受けるときの注意点

避妊手術を受けるときは、手術の前後に気を付けなければいけない注意点がいくつかあります。動物病院の獣医さんの説明をきっちりと守って、安全に避妊手術を受けましょう。

手術前:体調管理、食事制限

手術前には絶食が必要で、通常は12~18時間前から食べささないようにします。子猫の場合は、もう少し短いようです。

また、手術は全身麻酔になるので、全身の力が抜けてしまいます。もし、胃の中に消化しきれていないものがあれば、手術中に吐いてしまう可能性があます。誤って機関や肺の中にはいると窒息などの危険が考えられます。

手術後:

半日程度絶食する

手術後は、通常半日程度絶食をします。手術中に輸液補給させているので半日食べられなくても心配はいりません。

数日は安静にする

一般的に猫は痛みを感じにくい動物と言われていますが、動くことで傷口がつれると痛いと感じるかもしれません。激しい運動は避け、静かに見守ってあげましょう。

エリザベルカラーによるストレス

手術後に患部をなめたりしないようにエリザベスカラーを巻きますが、エリザベスカラーを付けることで猫にストレスがかかります。病院によっては、エリザベスカラーを付けないで、傷口に絆創膏を貼って術後に服を着せてくれるところもあるようです。

太りやすくなる

避妊手術後は、基礎代謝が落ちるので食欲が増し太りやすくなります。手術後は、フードや餌の量などの変更を行い体調管理に努めましょう。

メリットが多い?猫と飼い主の幸せのために猫の避妊手術は必要か?のまとめ

メス猫を家族の一員として飼うことになったら、猫の避妊手術を考えてあげましょう。避妊手術をすることは、メリットとデメリットの両方があります。

しかし、手術をするということは、猫にとっても病気や発情期などでプラスになることの方が多いのです。

これからの長い愛猫との生活を考えるなら、避妊手術は必要なものなのかもしれません。手術をすることが可哀そうだと考えずに、健康で長生きしてくれるための物だと捉えましょう。愛情を十分に注いであげれば、猫は幸せだと感じてくれることでしょう。