犬が甘噛みする理由と対策について

犬を飼っている飼い主さんの中には、犬の甘嚙みのしつけ方がわからないという人もたくさんいるでしょう。甘嚙みくらい放っておいてもいいのでは、と思っている人もいるかもしれませんが、甘嚙みを放っておくのは危険です。

甘嚙みの癖は、正しい対処やしつけをおこなえばなおすことができます。

ここでは、甘嚙みとはどういうものかや、甘嚙みの種類や噛む理由、甘嚙みをされたときの対策やしつけ方など、甘嚙みについていろいろご紹介していきます。

甘嚙みってどういう行動?

まず、甘嚙みとどういう行動かということや、甘嚙みの種類について紹介します。

甘嚙みとは?

甘嚙みという行動を具体的にみていきましょう。

人や他の犬に対して加減して噛むこと

甘嚙みとは、人や他の犬に対して加減して噛むことです。人の赤ん坊が本能的に泣くのと同じように、子犬の甘嚙みは本能的なもので、ごく自然な行為です。

放っておくと噛む力がエスカレートして怪我につながる

子犬の甘嚙みは、特に痛いわけではありませんし、愛犬が甘嚙みする姿は可愛いので放っておこうかと考える飼い主さんも少なくないでしょう。

しかし、放っておくと噛む力がエスカレートして、怪我につながる恐れがあります。

主に生後1歳未満の子犬にみられやすい行動

甘嚙みは、主に生後1歳未満の子犬にみられやすい行動です。きちんと犬にしつけをおこなえば甘嚙みは治っていきますが、放っておいたり、しつけ方を誤ってしまうと噛み癖がついてしまいます。

噛みの種類

犬の噛みにはいろいろな種類があります。噛む理由、噛む意味は犬やシチュエーションによって異なります。

甘え噛み

甘え嚙みは、愛情表現として前歯を使って軽く噛んだり、舐めながら軽く噛んだりする行動です。

うっかり噛み

うっかり噛みは、犬が楽しいことや物に夢中になっていて、近くにある人の手などを間違って噛んでしまう行動です。夢中になって興奮している状態で噛んでいるので、人の手をうっかり噛みしても噛んでいる自覚はありません。

じゃれ噛み

じゃれ噛みとは、気を許した相手に遊びとして噛む行為です。じゃれ噛みに付き合っていると、興奮してきて強く噛んでくることもあるので注意が必要です。

要求噛み

要求噛みとは、散歩に連れてって、おやつをちょうだい、構ってほしい、といった要求を叶えてもらうために噛む行為です。

攻撃の噛み

攻撃の噛みとは、相手に攻撃をするための行為です。お気に入りのおもちゃや食べ物を取られたり、急に触られたりした時などに驚いて反射的に噛むこともあります。

犬が甘嚙みをする理由

犬が甘嚙みをする理由はいろいろあります。犬の甘嚙みに対して正しいしつけをおこなうためには、どのような理由で甘嚙みをするのか、をしっかり把握しておく必要があります。

歯が痒い

犬の歯は生後1ヶ月くらいから生え始めてきて、生後半年くらいまでに永久歯に生え変わります。個人差があるので生後8カ月から1年かかることもあります。その期間は歯が痒くなるので、歯の痒さを噛むことで何とかしようとします。

楽しい(遊び)

噛む行為や噛み心地が楽しい、という理由で噛むケースもあります。本来、子犬は母親や兄弟などと噛んで遊び、噛む力の加減などを学んでいきます。人を噛んだときの人のリアクションや対処によっては、人を噛むと楽しいと間違って覚えてしまうこともあるので、正しい対処が必要です。

気をそらすため

犬は緊張したり不安になったりしてストレスを受けると、何か違う行動をすることで気をそらしてストレスを受ける状況を回避しようとします。噛むことで気をそらそうとするケースもあります。

甘嚙みされた時の対応

愛犬が甘嚙みをしてくるときに、飼い主の対応が間違ってしまうと、いつまでも甘嚙みするのをやめず噛み癖がついたり、次第にエスカレートして強く噛むようになったりしてしまいます。

では、甘嚙みをされた時はどのような対応をすればよいでしょうか。

「痛い」「ノー」など、統一した言葉できちんと伝える

甘嚙みをやめさせるには、甘嚙みをしてはいけないことを言葉で伝えて理解させなければいけません。「痛い」「ノー」など、統一した言葉を使ってきちんと伝えましょう。

統一する言葉は何でもいいですが、「ノー」「だめ」などは、甘嚙みの他にもやってはいけないことを注意する際の指示語と統一して使えるのでおすすめです。

遊び、じゃれ合いをやめる

犬と遊びやじゃれ合いをしているときに噛んできたら、噛んだ瞬間にピタッと遊びやじゃれ合いをやめるのも効果的です。

噛んだら遊んでもらえないと覚える

噛んだ時に遊びやじゃれ合いをやめるのを繰り返しおこなうことで、犬は噛んだら楽しい遊びやじゃれ合いをしてもらえなくなると覚えていきます。

逆に、噛まれても遊びやじゃれ合いを続けていると、楽しさが増して甘嚙みがエスカレートしてしまいます。

騒がず冷静に対処する

犬が噛んできたら、痛がったり、怒ったりするなど騒いでしまいがちですが、甘嚙みをなおすためには冷静に対処することが大切です。

遊んでもらっていると勘違いするため

犬に噛まれたと時に慌てて手を引っ込めたり、騒いだりすると犬は構ってもらっているとか遊んでもらっていると勘違いして、さらに噛むようになってしまいます。噛んできたら騒がす冷静に「ノー」と注意したり、構うのをやめてその場から立ち去ったりしましょう。

甘嚙みをなおすしつけ方

甘嚙みは噛み癖がついたりエスカレートしていかないように、できるだけ早めに対策をとっていくべきです。そのためには正しくしつけをおこなっていく必要があります。

では、甘嚙みを直すためにはどのようなしつけ方をしていけばよいでしょうか。

噛んでも良いおもちゃをあたえる

甘嚙みは直していく必要がありますが、犬にとって噛むという行為は大好きな行為なので、全く何も噛ませないようにしようとするとストレスになってしまいます。よって、犬の噛みたい欲求を満たすために、噛んでも良いおもちゃを与えるのがおすすめです。

最近では、ペットグッズを取り扱っているお店で、噛み心地のよい犬のためのおもちゃがたくさんあるので、いろいろ試してみましょう。

噛みやすいところに味、カバーをつける

犬がよく噛む場所や噛まれたら困るものにはカバーをつけたり、犬の嫌がる味がする液体をスプレーして味をつけておくのも1つの方法です。

噛んだら嫌なことが起きると覚えさせる

犬が人や物を噛んだ時に嫌な味がするという経験を繰り返すと、人や物を噛んだら嫌なことが起きると覚えて、噛まなくなってきます。犬の嫌がる味がついたスプレーはペットショップなどで販売されています。

犬同士で遊ばせる

甘嚙みのしつけとして、犬同士で遊ばせるのもおすすめです。本来、犬は母親や兄弟、仲間など犬同士で遊びながら甘嚙みの加減を学びます。同居している犬がいない場合は、子犬を飼っている知り合いの子犬と遊ばせたり、しつけ教室に参加したりする方法もあります。

知っておきたい!犬が甘嚙みする理由と対策についてのまとめ

犬が甘嚙みをする理由と対策について紹介しました。

犬の甘嚙みにはいろいろ種類があって、噛む理由もいろいろあるので、甘嚙みの種類や噛む

理由に合わせた適切な対処やしつけをおこなうことが大切です。

甘嚙みしてくるけど今は痛くないから大丈夫という場合でも、エスカレートして人を傷つけることのないように、早い段階できちんとしつけていきましょう。