絶対試したくなるリーダーウォーク

リーダーウォークという言葉をご存知ですか?プロのドッグトレーナーによる訓練の様子を見ていると、犬がぴったりと横に寄り添い、トレーナーが止まれば止まる、動けば動く、まるで魔法のように犬を扱う様は、飼い主にとっては憧れの風景として映るのではないでしょうか。

これを脚側歩行やリーダーウォークと言います。

この「憧れのリーダーウォーク」は実はちょっとしたコツと少しの根気があれば、あなたにも実現できることなのです。ここではリーダーウォークの基本、必要性、そして具体的なやり方までを解説していきたいと思います。

リーダーウォークとは

そもそもリーダーウォークという言葉は、「犬が引っ張らずリードが緩んだ状態」という意味と言われています。

しかし、専門家やドッグトレーナーの中には、「飼い主がリーダーシップをとり、犬を従わせる」という意味の「リーダー」と説明している人も多いのです。

ここでは、リーダーウォークについてもう少し詳しく解説していきます。

犬が先に歩く理由

前途したようにリーダーウォークという状態は、「犬がリードを引っ張っていない」ですが、本当の意味は「犬が好き勝手せず、飼い主に従っている」ということになります。

そもそも犬がリードを引っ張って先に歩くのは、

飼い主と、

・信頼関係が築けていない

・主導権が飼い主でなく犬にある

・主従関係が逆転している

ということが起こっているのです。

リーダーウォークはしつけの根底

そう考えると、リーダーウォークというのは「しつけ」の根底となる「飼い主が主導権を持つ為の方法」と言いえます。リーダーウォークのしっかりできている犬は、無駄吠えなどのいわゆる問題行動を起こすことは、まずありません。

なぜなら、飼い主をリーダーとして認め、リーダーの言うことは絶対だからです。つまり、人と犬が共に幸せに暮らすためには、飼い主がリーダーとなり、犬を導いてあげる必要があるのです。

リーダーになるには

リーダーウォークは、飼い主が犬のリーダーになるための第一歩と言っていいでしょう。リーダーというのは「先導者」ですから、散歩においては飼い主が進む方向を決め、犬に決して前を歩かせず、常に飼い主の横を歩かせるのです。

犬は基本的に縦社会を作りますから、リーダーの存在は絶対です。ですから犬は、リーダーの顔色をうかがいます。怒らせないように、嫌われないようにと、必死になります。このことが犬の学習効果を向上させ、結果、人間と犬の共存がうまくいくのです。

リーダーウォークは「リーダーは誰か」を犬に教え込む最適な方法なのです。

リーダーウォークの基本

リーダーウォークには一般的に言われる基本があります。もちろん、それが全て出来ていなければならないということはないのですが、基本を知ることで、リーダーウォークの理解も深まると思います。

1.人の左側を歩く

2.歩くときは人より前に出ない

3.飼い主の歩く速度に合わせ左側をキープする

4.飼い主の歩く、止まるに合わせる

5.止まった時はお座りをする

以上を覚えておくと良いでしょう。

リーダーウォークの必要性

リーダーウォークの真の目的は、飼い主と犬との信頼関係の構築であることは言うまでありません。ただ、リーダーウォークを実践することにより、多くのメリットが生まれてきます。

人の左側を歩く

「左側を犬に歩かせる」ということは日本においては左側通行なので、交通事故から犬を守りやすいというメリットがあります。

リードを引っ張らない距離

飼い主と一緒に行動することは、急な飛び出しや、危険回避など犬にケガをさせることを予防することに役立ちます。

飼い主が歩いたら歩き、止まったら止まる

「止まった時にお座りする」というのも、散歩中の人や他の犬とのトラブルを避けることが出来るでしょう。

このようにリーダーウォークは、人と犬が共に幸せに暮らしていくために必要不可欠なものと言っていいでしょう。

リーダーウォークのやり方

リーダーウォークに入る前に、まずは家の中でヒールウォークというものをやってみましょう。

「ヒール」というのは日本語ですと「ツケ」というコマンドです。文字通り犬を寄り添わせるということです。犬にとって外は誘惑や敵が多いところですから、なかなか落ち着いてくれません。ですから、安心できる家の中でまずは寄り添って歩く練習をするのです。

家の中でヒールウォークの方法

では、ヒールウォークの具体的な練習方法を説明します。

家の中で散歩の時のように、リードをつけて壁に沿って一緒に歩きます。落ち着いて一緒の速度で歩くようなら、飼い主が止まります。一呼吸おいてお座りをさせます。

その時に「お座り」をコマンドでさせるのがベストですが、仔犬などでそれが出来ないようなら、おやつで釣りましょう。

おやつを犬の鼻先から上へ引き上げます。そうすると自然におすわりの姿勢になります。そこで褒めておやつをあげます。基本はこれの繰り返しです。

歩く、止まる、お座り。一息おいてまた歩く、止まる、お座り・・・・

これが自然にできるようになったら、いよいよリーダーウォークデビューです。

リーダーウォークに必要なもの

リーダーウォークで最も大切なことは「あなたをリーダー」と認めさせることです。ですから、どんなに犬がかわいそうと思っても、決して甘い顔をしてはいけません。

まずは、あなたの毅然とした態度が必要です。

その他必要なものとしては

・1.5mくらいのリード、首輪またはハーネス(ハーネスは前に出にくい工夫をしてあるものがあるので、補助的に使うのも良いでしょう)

・上手くできた時のご褒美

以上を用意します。

リーダーウォークの具体的手順

では、具体的なリーダーウォークの練習方法をみていきましょう。

広めの公園がおすすめ

初めは、いつもの散歩コースではなく、人の少ない広めの公園で練習するのが好ましいです。

散歩コースでは通行人の迷惑になることもありますし、グルグル歩き回ることもありますので、狭い道ではやりにくいからです。

リードの持ち方

まず、いつものようにリードをつけて歩き出します。この時、リードの輪の部分を右手首に入れ、左手で首輪から50cmくらいのところを握ります。こうすることで、自然と犬が人の左側に寄り添う形になります。

歩き方

歩き出し、犬が前へ出てリードを引っ張ったら、あなたはその場で立ち止まります。この時、声をかけてはいけません。動かず、犬が気付くのをじっと待ちます。

できたら褒めてあげましょう

犬が振り向き、止まって歩き出さないでじっとしている、もしくはあなたの方に歩いてきたら、褒めてご褒美をあげて歩き出します。これをひたすら繰り返します。

できないときは学ばせるチャンス

初めは、あなたが歩き出した途端に、すぐまた引っ張りだすかもしれません。その時は、ひたすら無言で止まるを繰り返しで、引っ張っているうちは歩き出せなと学ばせるのです。

繰り返してもできないときの方法

繰り返ししても、犬が引っ張るのを止めなかったり、犬の意識があなたから完全に離れてしまっていると感じたら、無言でUターンし、反対方向に歩き出して下さい。この時には、リードを引っ張っても構いません。犬が気付いてついてきたら、また元の方向へターンして歩き始めます。

さて、ここまでうまくいったら最終段階です。

これを繰り返し、あくまであなたの行きたい方向について来させるようにします。ちょっとリードを引いてすぐについて来るようであれば、よくほめて、ご褒美をあげましょう。

ヒールウォークも試してみましょう

ヒールウォークでやった、歩く、止まる、お座り、をやってみましょう。最初は難しいかもしれませんが、すでに覚えている手順であり、犬も慣れれば必ず出来るようになります。

少しの根気をもってあきらめずに続けていけば、あなたも憧れのリーダーウォークの風景を誰かにみせることが出来るのです。

脚側歩行ってなに?絶対試したくなるリーダーウォークとしつけの方法ご紹介!のまとめ

リーダーウォークの真の目的は飼い主と犬との信頼関係の構築です。犬があなたを「リーダー」と認めれば、必ず出来るようになります。

根気よくブレずに堂々と自分の前を歩く飼い主を、リーダーと認めるのです。「ご主人様はかっこいいなー」と思うのです。

犬はかわいがられるだけでは、人間社会の中で幸せに暮らすことは難しいことがあります。

常に、飼い主であるあなたがリーダーとなり、犬を導いてあげることが必要なのです。