早く気付いて!猫の過剰グルーミングは病気への危険信号

よく猫が毛づくろいをしている姿を見かけます。そして、思いませんか?

「きれい好きだな~」「なんかかわいい~」「よくあんなところまで舐められるな~」なんて‥

でも、猫のグルーミングには深い意味があるのです。

そこでグルーミングの必要性、また過剰にグルーミングをする原因、それによって引き起こされる病気、対処法を紹介します。

猫がグルーミングをする理由

まず、猫のグルーミングについて詳しくみていきましょう。

グルーミングとは「毛づくろい」のこと

グルーミングとは、簡単に言うと「毛づくろい」のことです。

つまり、猫は自分で自分の体を舐めて毛を整えているのです。自分の舌をブラシ代わりにしてブラッシングをしているのです。

被毛を清潔に保ち、血流を促進する

猫がグルーミングする理由は、被毛についた汚れを落し、被毛を清潔に保つためです。

また、グルーミングすることにより体温調節をしています。暑い夏にはグルーミングで被毛に唾液をつけ、蒸発する時に発する気化熱で体温を下げます。寒い冬にはグルーミングにより被毛を膨らませ保温効果を上げます。

ストレスを解消したいときにも行う

猫はいわゆる「転移行動」と呼ばれる行動で、グルーミングをします。

「転移行動」とは人間でもよくある行動です。人間の場合は、何かちょっとしたヘマをした時などにその行為を誤魔化すため嘘をつくことがあります。

犬の場合では、不安を感じたり緊張したときにあくびをする行動です。

つまり、猫はグルーミングすることにより自分自身の高まった気持ちを落ち着かせ、ストレスを解消します。

猫の過剰グルーミングとは

では、猫の過剰グルーミングとはどんなことなのか、詳しくみていきましょう。

毛が抜けたり出血するほど舐めている状態

グルーミング自体は猫にとって意味のある行為ですが、この行動が行き過ぎると問題行動とされます。

ストレス解消のためのグルーミングが頻繁になり、血が出るまで舐め続けたり、脱毛するまで舐めてしまう状態を過剰グルーミングといいます。

飼い主が見ていないタイミングですることが多い

猫のグルーミングが過剰グルーミングかどうか判断することは、なかなか難しいとされます。

それというのも、猫は飼い主が見ていない隙を見計らってグルーミングをするからです。出血や脱毛を発見して、初めて過剰グルーミングであると気付く場合が多くあります。

猫がグルーミングしやすいお腹・後肢・内股・お尻・背中に注意

猫が自分でグルーミングをしやすい場所であるお腹や後肢、内股、お尻、背中などに出血や脱毛が見られる時は、過剰グルーミングの場合があるので注意しなければいけません。

過剰グルーミングの原因

猫の過剰グルーミングにも原因があります。よくある原因をいくつかご紹介します。

環境の変化によるストレス

引越しや長時間の留守番

長時間の留守番は猫にとって退屈な時間であり、また不安になってしまう場合もあり、ストレスを感じる原因になります。

引っ越しは、生活環境が大きく変わってしまいます。猫にとって生活環境の変化は、ストレスの最大の原因となります。

子供や同居動物が増えた(減った)

子どもが産まれると猫に構う時間が少なくなり、そのことが猫のストレスの原因となることがあります。

また、新しい同居家族が増えることは、猫にとっては知らない人間が増えることになり生活の変化になります。その状態に慣れるまでは猫はストレスを感じ続けます。

子供は行動が予測できないので、猫のストレスの原因となります。

芳香剤などで家の匂いが変わった

猫は匂いに敏感です。普段使っている芳香剤を変えたり、新しく芳香剤を使うなどして家の匂いが変わってしまうとストレスになってしまうことがあります。

騒音(近所が工事中)

騒音も猫のストレスの原因となります。

例えば、工事の音などの騒音も音が大きく、また長く続くので、恐怖を煽りストレスの原因となる場合があります。

皮膚病・アレルギー

痒みが原因で過剰グルーミングになり更に悪化することも

食物やノミ、ハウスダスト、花粉などによるアレルギーでアレルギー性皮膚炎になることがあります。皮膚病になると痒みが生じ、痒みが原因で過剰グルーミングになり、更に皮膚病が悪化することがあります。

皮膚が赤い、異常に痒がる、毛が抜けているなどの異常が見られれば動物病院へ

皮膚が赤くなっていたり、異常にかゆがってかいていたり、また脱毛を見つけたら放っておかず、早めに動物病院に受診しましょう。

ストレスによる過剰グルーミングが深刻化すると

ストレスによる過剰グルーミングは、放っておくと深刻化する場合があります。

被毛が切れ、毛が薄くなり、脱毛する

猫は自分のストレスを解消しようと、ひたすらグルーミングを繰り返すことになります。

そして、過剰グルーミングの状態となりますが、この時点で飼い主が過剰グルーミングであると気付ければいいのですが、なかなか気付くことは難しいといえます。

猫の過剰グルーミングが深刻化すると、やがて被毛が切れてしまい毛が薄くなります。どんどん毛が抜けて毛のない状態となりますが、皮膚病を疑って病院を受診しても原因が見つからず皮膚病であると判断できないことがあります。

口腔内の細菌が皮膚に感染して皮膚病になることも

皮膚がむき出しになったところをグルーミングし続けると、皮膚が傷つき出血してりかさぶたができてしまうことがあり、その傷ついた場所に口の中の細菌が感染してしまう可能性があります。

そして、本当に皮膚病になってしまいます。

ストレスを取り除かないと皮膚病や脱毛を繰り返す

動物病院で皮膚病を治療しても根本的な原因となったストレスを取り除いてないので、また脱毛になり、同じように皮膚病になる場合があり同じことを繰り返すことになります。

抜けた毛を飲み込んで頻繁な嘔吐に繋がる

毛が大量に抜けますので毛を飲み込む量が多くなり、猫は胃の中に入った毛を吐き出そうと頻繁に嘔吐に繋がります。

過剰グルーミングの対処法

過剰グルーミングを見つけたら早めに対処してあげたいですよね。過剰グルーミングの対処法があります。いくつかご紹介しましょう。

ストレスの原因を特定し、取り除く

猫の過剰グルーミングの対処法は、どんなことが猫のストレスの原因になっているのかを特定して、そのストレスを取り除くことです。

猫が落ち着ける場所を作る(高所や隠れられる場所、静かで落ち着く場所)

まず少しでも猫を落ち着かせる必要があります。

例えば、猫の好む、高い場所や隠れられる場所を用意してあげます。

動物病院を受診し、精神を落ち着かせる薬や行動治療を施す

ストレスがなかなか取り除くことができず過剰グルーミングが改善されない場合は、動物病院に受診することをおすすめします。

動物病院に受診し、精神を落ち着かせる薬を処方してもらう薬物療法や、行動療法を施します。

いち早く脱毛に気付くために

一刻も早く脱毛に気付いてあげたいですよね。脱毛を確認するための方法をご紹介します。

定期的なブラッシング

猫に定期的にブラッシングをしてあげることにより、猫の皮膚や被毛の状態を観察することができます。毛が薄くなっている場所や皮膚が赤くなっている場所を見つけたり、脱毛に気付くことができます。

また、優しく行うことで慣れてくると、猫も心地良く感じてくるようになります。

くつろいでいる時に猫をマッサージ

猫と良好な関係を築き、ストレス軽減にもなる

猫がくつろいでいるときに撫でてマッサージしてあげることにより、目だけではなく手の感触により皮膚の変化に気付くことできます。

また、猫との親密な時間を作ることにより、猫とより良好な関係を築くことができます。飼い主との良好な関係やスキンシップの時間が増えることは、猫のストレスの軽減にもなります。

早く気付いて!猫の過剰グルーミングは病気への危険信号のまとめ

グルーミングは猫に必要な行動です。

しかし、頻繁にグルーミングをすることは、過剰グルーミングと呼ばれ猫の問題行動の1つです。放っておくと過剰グルーミングが深刻化し皮膚病や脱毛になってしまいます。

過剰グルーミングはストレスにより引き起こされます。よってストレスの原因を特定して取り除くことが過剰グルーミングの対処法となります。

ストレスを取り除くには少しでも猫を落ち着かせてあげましょう。高い場所や隠れる場所を用意してあげることもよいとされています。

また、定期的にブラッシングやマッサージをすることで脱毛や皮膚の異変に気付くことができ、猫とスキンシップの時間が持てます。

猫にとって心地よいマッサージや飼い主とのスキンシップは、猫のストレスの軽減にも繋がります。

過剰グルーミングは、なかなか気付くことができない猫の問題行動です。

しかし、ですよn猫とスキンシップの時間を増やし猫との良好な関係を築くことが過剰グルーミングを予防することができます。