犬が鼻を舐める意味と理由を解説!鼻の役割りと重要性

犬が自分の鼻を舐めるのをよく見かけます。なぜ舐めるのでしょうか?なにか意味があるのでしょうか?

犬の嗅覚の鋭さはよく知られています。その嗅覚の鋭さを活かし警察犬や麻薬探知犬、災害救助犬などで活躍しているからです。

犬が鼻を舐めるのは嗅覚に関係があるのでしょうか。犬にとって鼻を舐める意味と理由、鼻の役割りとその重要性を詳しく解説します。

犬の鼻の役割りと重要性

犬にとって鼻は大切な部分です。まずは、鼻の役割からみていきましょう。

人の臭覚の30~40倍

犬はその嗅覚の鋭さから、警察犬や災害救助犬など重要な仕事をしています。

犬の臭覚は人の30~40倍あるといわれています。その匂いを嗅ぎ分ける能力は人の100万倍から1億倍あります。

愛犬を家に残して出かけた飼い主さんが帰宅したあと執拗に匂いを嗅がれるのは、飼い主さんがどこに行ったのか、他の犬や猫に触っていないかなど匂いによって情報を知ろうとするからです。

感情や状態を表現する

犬は人間と違い言葉もなく、喜びや悲しみなどの感情を顔で表わすことが大変難しいとされます。

しかし、犬は鋭い嗅覚の鼻があることによって、自分の感情や状態を表現することができます。

鼻先はいつも湿っている

犬の鼻を触ってみると冷たいのがわかります。常に湿っているからです。犬の鼻の嗅覚の鋭さを保つには、湿り気が必要といわれています。

犬の鼻は涙腺に繋がっています。そのため少量の涙が鼻に伝わります。鼻の湿り気により匂いの粒子が鼻先につきます。

そのため、鋭い嗅覚のためには湿り気が必要になります。

犬が鼻を舐める理由

では、犬が鼻を舐める理由についてみていきましょう。

活動を開始する

前述したように涙腺と鼻は繋がっています。涙腺から少量ですが涙が鼻に伝わりますが、犬が寝ている間は伝わる涙の量も減少します。

そのため睡眠中は鼻先は乾いた状態で、嗅覚より聴覚によって情報を得ています。犬は眠りから覚めると乾いた鼻先を舐め、嗅覚から十分な情報を得るための準備を整えます。

鼻先を舐めるのは「これから活動を開始するぞ!」という合図といえます。

不安や緊張のあらわれ

犬は緊張したり不安になったりすると、鼻を舐めます。これは高ぶった感情を落ち着かせるための自分へのカーミングシグナルです。

また、相手がいる場合は、相手に対して落ち着いてというカーミングシグナルでもあります。

犬は鼻を舐めることにより、多くの情報を得ることができます。

人は多くの情報を知ることにより、安心感を得ることがありますが、犬も同じように鼻を舐めることにより多くの情報を得て安心することができます。

食欲

犬はお腹がすくと、鼻を舐めることがあります。「ご飯をちょうだい。」と訴えています。

嗅覚が鋭いため、少しでもおいしそうな匂いを嗅ぎ取ると食欲を刺激されてしまい、さらにぺろぺろと鼻を舐めてしまいます。

また、食べたあと汚れた口の周りをきれいにするために舐めます。舌が長いため鼻も舐めているように見えてしまいます。

病気の場合も

犬の習慣ばかりではありません。病気の場合もあるので気を付けてあげたいポイントでもあります。

頻繁に舐めていた場合は痛みや痒みがある場合もある

犬があまりにも頻繁に鼻を舐めていた場合は、ケガや病気の可能性があります。発熱により鼻が乾いていたり、逆に鼻水が出ていたりするときもあります。

また、犬の鼻は前面に出ているため、ケガを負いやすい場所でもあります。

ですから頻繁に鼻を舐めている場合は痛みや痒みがある場合があるので、鼻や鼻の周りをよく観察して異常があったらすぐに動物病院に連れて行く必要があります。

疑われる病気

鼻炎

鼻炎の症状はくしゃみや鼻水が出ます。鼻炎とは鼻の粘膜に炎症が起き細菌が増えることによりくしゃみや鼻水の症状となります。鼻水が出ると犬は、鼻水を拭うため鼻をよく舐めます。

副鼻腔炎

鼻炎が長引くと副鼻腔炎になります。鼻炎と同様にくしゃみや鼻水が出ます。ひどくなると熱が出たり蓄膿症になってしまうこともあります。やはり鼻水がよく出ますので犬は鼻を頻繁に舐めます。

発熱、鼻が乾いている

犬は発熱すると鼻が乾いてしまい、必要な湿り気が失われてしまいます。そのために犬は普段より頻繁に鼻を舐めることになります。

あまりにも長く鼻を舐め続けるようでしたら、発熱がつづいている状態が疑われますので獣医さんに相談する必要があります。

風邪、鼻が濡れすぎ

人と同じように、犬も風邪の症状で鼻水がよく出ることがあります。

反対に、鼻が必要以上に濡れている場合があります。この場合にも鼻をよく舐めます。鼻と涙腺は繋がっています。鼻が濡れすぎている場合は、涙腺に関係する病気の可能性がありますので、獣医さんに相談しましょう。

異常を感じたら獣医に相談

犬の嗅覚は、非常に鋭く多くの情報を得るために大切な役割りを担っています。犬はその嗅覚を保つために鼻を舐めます。

しかし、執拗に舐めている場合は、何かしらの異常がある可能性があります。

もし、少しでも異常を感じた時には、早めに獣医に相談しましょう。

犬が飼い主を舐める理由は?

犬が飼い主を舐めるのはどうしてでしょう。ちゃんと理由があります。詳しくみていきましょう。

犬が飼い主の顔を舐める理由は2つの意味があります。

1つは信頼しているという愛情表現です。もう1つはお腹が空いていてごはんが欲しいとねだるときに顔を舐めます。

子犬はお腹が空くと母犬の口の周りを舐め、ごはんをねだります。子犬にとって母犬は、安心して甘えられる存在です。その名残から飼い主の顔を舐めるカーミングシグナルは、信頼できて安心していられる存在で「大好き」という愛情表現と考えられています。

鼻や耳

犬が鼻や耳を舐めるのは愛情表現です。犬は、飼い主の耳や鼻から出る分泌物の味が好きで舐めています。人の鼻水や耳垢はしょっぱい味がします。犬はしょっぱい味が好きです。

しかし、いくらしょっぱい味が好きだからといっても、見知らぬ相手や好きでない相手の鼻は舐めません。飼い主が大好きだからこそ、飼い主の鼻や耳を舐めるのです。

犬が飼い主の手を舐めるのは、飼い主と一緒に遊びたいときや体を撫でて欲しいときなどに手や指を舐めます。鼻先でつついたり飼い主を見上げ手を舐めたら「遊んで!」という合図です。

また、体を撫でて欲しいときは飼い主を甘えるように見つめ、手や指を舐めます。

飼い主の手を舐めることで安心感を得ることができます。犬は自分をリラックスさせようとして、飼い主の手を舐めることがあります。

犬が手を舐めるのは、足を舐めるのと同じように遊びに誘っているときに舐めます。飼い主の気を引こうとしている場合もあります

また、飼い主の足の匂いが好きで舐めている場合があります。鼻や耳の匂いが好きなのと同じ様に足のちょっと臭い匂いが大好きです。

犬の変化を見極めるには?

いつも見ていると、いつもと違うなと気付くことができます。いつもと違うに気付けるポイントをご紹介します。

犬の鼻はとても情報量の多いパーツ

犬の鼻は涙腺と繋がっており、いつも湿っています。その湿り気が嗅覚を鋭くしています。その嗅覚で周りの情報がわかります。

また、犬が鼻を舐める行動により犬の感情もわかります。犬の鼻はとても情報量の多いパーツです。

毎日愛情をもってじっくり観察

犬が鼻を舐めるのはいろいろな理由があります。普段からどのくらいのペースで鼻を舐めているか、どんなときに鼻を舐めているか毎日愛情をもってじっくり観察する必要があります。

いつもと違う舐め方していないかチェック

犬は毎日鼻を舐めます。鼻は犬にとって大変重要な部分です。鼻を舐める行為はいろいろな理由があります。

しかし、普段から愛情をもって鼻の舐め方を観察していれば、いつもと違う舐め方をすればわかる可能性があります。重大な病気の可能性があるかもしれませんので、いつもと違う舐め方をしていないかチェックする必要があります。

犬が鼻を舐める意味と理由を解説!鼻の役割りと重要性のまとめ

犬の鼻はとても重要な役割があります。鋭い嗅覚がありそのためにいつも湿っています。その鼻は犬の感情や状態を表現します。犬が鼻を舐める理由は、自分や相手を落ち着かせようとするカーミングシグナルです。

また、れから活動するという合図であったり、お腹がすいている場合です。

しかし、頻繁に鼻を舐める場合は病気かもしれません。日頃から愛犬の様子をじっくりと観察し変化がないかチェックしましょう。少しでもいつもと違っていたら、早めにかかりつけの獣医さんに相談する必要があります。

犬は飼い主も舐めます。舐める場所によりそれぞれ意味がありますが、ひとつ言えることは飼い主が好きで好きでたまらないということです。

愛犬の愛情にこたえるためにも、飼い主は愛情をもって毎日観察しましょう。