知っておきたい猫のストレスサイン・原因と行動

自由気ままな印象がある猫、犬と違って単独で動いていてストレスを感じているようには思えませんよね。

でも、猫も人や犬と同じようにストレスを感じています。あまり知られていない猫のストレスサイン、あなたは見逃してはいませんか?

猫はどのようなことにストレスを感じ、どのようなストレスサインを送るのでしょうか。愛猫家の方でしたらぜひ知っておきたいですよね。ここでは詳しく説明します。

猫のストレス

まず、猫が感じるストレスについて見ていきましょう。

猫も人間のように、ストレスを感じる

猫はマイペースで自由にふるまっているように見えます。ストレスからは程遠いように思えますが、猫も人間と同じようにストレスを感じます。

さらに、猫は環境が変わることを苦手としています。つまりちょっとした変化でストレスを感じてしまいます。

情緒不安定になるだけでなく、生活習慣が変わり、病気になってしまうことも

猫は強いストレスにより情緒不安定になってしまいます。

情緒不安定が長く続くと生活習慣が変わってしまい、また行動などが変わり病気になってしまうこともあります。

猫がストレスを感じる原因

では、猫がストレスを感じるのはどのような時なのでしょうか。その原因と合わせてご紹介します。

知らない動物や人間との距離が近い

来客が多い

来客は猫の縄張りを荒らすものとして、猫はとらえます。来客が多いと縄張りが荒らされる不安から、強いストレスを感じてしまいます。

新しい同居家族が増えた

新しい家族は、猫にとっては知らない人間です。まして知らない人が同居すると、その人物に慣れるまではストレスを感じていることになります。

子供が産まれた

新しい同居家族が増えるのと同様に子供が産まれると、ストレスの原因となります。

また、子供は行動が予測できないので、猫は子供を苦手としています。

大きな音、甲高い音が頻繁に鳴る

雷や花火の音

あまり聞こえることのない雷や花火の大きな音が、ストレスの原因となる場合があります。

工事の音

工事の音も大きく、また長く続くので恐怖を煽りストレスの原因となる場合があります。

子供の遊び声や家族の喧嘩

猫は、甲高い声や大声が苦手です。したがって子供のキーっと言ったような甲高い遊び声や家族の喧嘩のいつもと違う大声が不安になり、ストレスになってしまいます。

チャイムや掃除機などの大きな音

チャイムは知らない人が来る合図なので、ストレスを感じてしまいます。

いつもと生活環境が違う

留守番が長い

長時間の留守番は猫にとって退屈な時間であり、また不安になってしまう場合もあり、ストレスを感じる原因になります。

ペットホテル

ペットホテルは、猫にとって知らない場所です。そこで知らない犬や猫と過すのですから不安や恐怖を感じ、大きなストレスになります。

動物病院の受診

猫にとって動物病院は診察台に拘束され痛いことをされる場所なので恐怖を感じ、行きたくない場所です。大きなストレスを感じる場所です。

車や電車での長時間の移動

猫にとって車や電車は音が大きかったり、揺れたりとストレスだらけです。さらに長時間となると大きなストレスになります。

引っ越しによる環境の変化

引っ越しは生活環境が大きく変わってしまいます。猫にとって、変化はストレスの最大の原因となります。

生活環境が良くない

清潔でないトイレ

猫はとてもきれい好きです。トイレで用をたすのも時間がかかります。入念に砂をならし自分の用のしやすい姿勢を保てる場所を確保し、はじめて用を足します。

トイレは猫にとって大切なところです。ですから、尿や便が残っている清潔でないトイレはストレスを感じる原因となります。

食事の量が少ない

食事の量が少ないとストレスになります。猫は犬と違い大変運動量が多いので、食事は多めに上げるのがよいとされています。猫が求める時に少量ずつ上げるのが理想とされています。

飼い主が怖い

大きな声で叱るなど飼い主が怖いと、猫は恐怖を感じストレスになります。

同居動物と仲が良くない

多頭飼いをしている場合や他の動物と同居している場合、同居動物と仲が良くないと大きなストレスを感じる原因になります。

猫がストレスを感じている時の行動・サイン

そんな猫のストレスがわかる行動やサインがあります。いくつかご紹介します。

顔つきの変化

耳を伏せている

猫は恐怖を感じたり、不愉快な音が聞こえると耳を伏せたり、後ろに反らしたりします。耳を伏せたらストレスを感じている時のサインです。

呼吸が早い

猫は犬と違い口を開けてハアハアと呼吸をすることは在りませんが、強いストレスを感じると口を開けて呼吸が早くなります。

瞳孔が開いている

猫は明るいところでは瞳孔は狭まり針のように細くなります。

しかし、興奮したりストレスを感じると瞳孔が開いています。目が黒目がちになり大変かわいらしく見える時は、興奮している状態の時です。

行動の変化

その場で固まる

ストレスを感じると猫は、時にその場で固まって動かなくなる時があります。

隠れて出てこない

猫は不安や恐怖などのストレスを感じると、どこかに隠れて姿を見せなくなってしまうことがあります。姿が見えなくなったら痛みなどで動けなくなっている可能性もあるので、注意する必要があります。

爪とぎが頻繁且つ広範囲になる

猫は爪とぎをすることで気を紛らわせます。爪とぎは猫にとってのストレス解消法です。爪とぎの回数が頻繁になったり、広範囲で爪とぎをするようになったらストレスを抱えているといえます。

過剰なグルーミング

グルーミングは猫が自分自身で毛並みを整えるためにする行動ですが、自分自身を落ち着かせるために行うこともあります。

しかし、過剰に手足を舐め続けるなど過剰なグルーミングは、ストレスサインでもあります。

同居猫との対立が深刻化する

猫はストレスを感じると攻撃性が増すことがあります。今まで仲良くしていた同居猫を威嚇したり、攻撃して同居猫との対立が深刻化してしまいます。

食欲や排泄の変化

食欲が落ちる

ストレスを感じると食欲が落ちることがあります。ちょっと食事量が減っただけと軽く考えてはいけません。もしかしたら、病気が隠れている場合がありますので、食欲の変化は注意する必要があります。

排泄回数が減る

排泄回数が減ったときは、ストレスにより便秘になったと考えられることもあります。

尿マーキングが増える

尿マーキングは通常の排尿とは違います。スプレー行動ともいわれており、コミニュケーション手段の1つでもあります。

しかし、ストレスが要因で尿マーキングの回数が増える場合があります。

異物(食べ物でないもの)を食べる

ストレスを感じると食べ物ではないものを食べてしまうことがあります。

ストレスが関連している可能性のある症状

ストレスに関連して起こる症状について、みていきましょう。

泌尿器系の症状(頻尿・膀胱炎)

膀胱炎の中でストレスと関係していると考えられているのが、特発性膀胱炎です。血尿や頻尿、排尿困難などの症状があります。

はっきりとした原因はいまだにわかっていませんが、ストレスに大きく関係していると考えられています。

消化器系の症状(嘔吐・下痢・食欲不振)

ストレスにより下痢や便秘、血便などの腸に関係する症状や嘔吐などの胃の症状、また食欲不振など消化器系の症状がストレスに関係している可能性があります。

心因性脱毛症

心因性脱毛症は寄生虫やカビが原因の場合がありますが、ストレスにより毛が抜けてしまうことがあります。

免疫力の低下

ストレス状態が長く続くと免疫力が低下してしまい、猫風邪になってしまうこともあります。

猫にストレスを与えないためにできること

猫がストレスを受けやすい環境もあります。少しでもストレスを与えないためのポイントをいくつかご紹介します。

生活環境を整える

トイレを清潔にする

猫のトイレは静かで風通しのよい場所に設置するようにします。常に清掃をして清潔に保つことが必要です。猫砂は充分な量を入れます。トイレの数は複数必要です。基本的に飼育頭数+1が理想です。

高い所を用意する(キャットタワーや棚の上など)

猫は高い場所を好みます。キャットタワーを用意してあげましょう。

また、棚の上でも構いません。他に同居の猫がいる場合は、プライベート空間としての確保や避難場所にもなります。

休息場所は適度に狭くする

休息場所を用意してあげましょう。大きさは1頭の猫が入れるくらいの大きさで十分です。広いと他の猫との場所の取り合いになってしまいます。

飼い主や同居家族・動物と良好な関係を築く

遊びの充実

猫は狩猟本能があるので、室内飼いにしている場合は刺激が少なくストレスをためてしまいます。そのため、短時間でもいいので猫が満足できる遊びの充実をはかりましょう。

毎日人と触れ合う時間を作る

猫と毎日触れ合う時間を作ってあげましょう。たとえ10分でもいいので猫と充実した時間を過ごし遊ぶだけではなく、撫でてあげるなどスキンシップを取ることも必要です。

ストレスサインが強く出ている場合は獣医師に相談して行動治療を行う

猫がストレスサインを強く出している場合は、猫が安心して通常の生活を送ることができなくなってしまいます。

猫の健康にも影響し病気になってしまうこともあります。少しでも早く獣医師に相談して行動診療を行うことをおすすめします。

知っておきたい猫のストレスサイン・原因と行動のまとめ

猫も人間と同じようにストレスを感じます。生活などの環境の変化にはとくに敏感でストレスとなる場合があります。

知らない人や生活環境、音などがストレスと原因となります。猫からストレスサインが送られてきたら見逃してはいけません。そのままにしておくと猫の健康に影響し、病気になってしまうこともあります。

また、行動にも影響し通常な生活を送ることが困難となってしまいます。少しでも早く猫のストレスを軽減、解消して、猫が安心して過ごせるようにしましょう。