愛猫家が知るべき猫のトリミング・必要性とその方法

愛猫家の皆さん。猫のトリミングって知ってますか?

「そもそも猫にトリミングは必要なの?」「犬のトリミングは知ってるけど猫のトリミングはどこでするの?」知っている方も「猫は自分で毛づくろいしているし、爪も研いでいるからいらないよ」「うちの猫ちゃんは嫌がるからできない!」そう思っている飼い主さんは多いですよね。

でも、猫のトリミングは必要なんです!ここでは猫のトリミングの必要性とトリミングを行う際の注意点をお伝えします。

あなたの大切な愛猫のため、ぜひ参考にしてくださいね。

猫のトリミングとは

猫のトリミングについて詳しくみて行きましょう。

ハサミで被毛全体のお手入れをすること

トリミングの元々の言葉の意味は「刈りそろえて整える」ということです。主に猫の不必要な被毛をカットし整えることをトリミングといいます。

被毛のカット以外のお手入れはグルーミング

カット以外のシャンプー、爪切り、耳掃除、歯磨き、肛門腺絞りなどはグルーミングといいます。

日本では両方合わせてトリミングと呼ぶことが多い

海外では「トリミング」と「グルーミング」を呼び分けていますが、日本では一般的にトリミングとグルーミングの両方合わせてトリミングと呼んでいます。

猫のトリミングの必要性

猫にもトリミングが必要な理由はあります。犬のトリミングとはちょっと違う一面がありますと。

最低限のトリミングは猫自身でできる

猫は自分で体を舐めて毛づくろいをしています。唾液は殺菌効果があるためシャンプーの役割をします。 爪切りに関しては、自分の歯で爪を噛んで引っ張りきれいに整えたり、爪とぎをしています。このように猫は自分自身で最低限のトリミングをすることができます。

猫が快適に過ごすため人が定期的にトリミングをする

猫は毛が生え変わる時期(換毛期)になるとかなりの毛が抜けますので、自分で毛づくろいをしながら大量の毛を飲み込んでしまうことがあります。飲み込んだ毛の量が多すぎると毛球をうまく吐き出せずに毛球症が酷、事故のリスクが高くなります。

また、耳などが痒いと猫自身の後ろ足の鋭く尖った爪で掻きすぎて、傷を負ってしまうこともあります。避妊手術をしていない猫の場合は、繁殖期に臭いの強いオシッコをします。その排泄物が肛門周りの毛についてしまい、臭いの原因や皮膚トラブルを起こしたりします。

また、高齢になると、猫自身でグルーミングするのが難しくなり、爪が伸びすぎてしまうと肉球に刺さることや巻き爪になってしまうこともあります。

このように、猫自身のグルーミングだけでは不十分で、猫が安全に快適に過ごすためには定期的なトリミングは必要になります。

猫の品種によって異なる

犬と同じように猫も種類によって必要度が異なります。

短毛種(毛の短い猫)

短毛種の猫はブラッシングやコーミングでかなりの抜け毛が取れます。

長毛種(毛が長い猫)

通常、コーミングをしてりブラッシングをするだけでは、抜けた毛が取り切れないことがあります。そうすると古い毛が体に残り通気性が悪くなります。猫にとって暑いだけでなく、細菌が繁殖しやすいという心配があります。ひどい場合には皮膚病になることもあります。

また、毛が絡まりやすく、抜け毛も多いのですぐに毛玉になってしまいます。

例をあげると、メインクーンやスコティッシュフォールド、ペルシャ、ラグドールなどが長毛種です。

毛玉ができてしまった場合はプロにカットしてもらう方がよいでしょう。

自宅でのトリミング方法

自宅でも行える猫のトリミングの方法をご紹介します。

ブラッシング

短毛種で1日1回、長毛種で1日2回程行うようにしましょう。頭の後ろから始め、背中から尻尾まで行ったら仰向けにしてお腹にブラシをかけます。

全身で3分位を目安にして手早く行います。猫が嫌がる素振りを見せたら中断します。一度で終わらせずに数回に分けて行ってもよいと思います。

シャンプー

猫は基本的に水に濡れるのを嫌います。子猫の頃から水に慣らされていて、水が好きな猫もいますが、そうでなければ無理をして行う必要はないでしょう。

排泄物が毛についてしまったり、体が泥だらけで汚れていたりとどうしても行う必要がある時には以下の手順でシャンプーしましょう。

・ブラッシングで汚れや毛のもつれを取ります。

・35度以下のぬるめのシャワーで頭以外の全身を濡らします。

シャワーヘッドを猫の体に近づけるとシャワーの音が小さくなるので、シャワーの音を怖がる猫は、そのようにするとよいでしょう。

・猫用シャンプーで洗います。

ノミが頭に逃げるのを防ぐために、上の方から下に向けて洗います。

・シャワーで濡らします。

泡が残らないように念入りに素早く行います。ここまでの行程が5分以内にできるとベストです。

・手で水を切り大きめのタオルで水分を拭き取ります。

効率よく拭き取るために、何枚かタオルを用意しておくとよいでしょう。

・ドライヤーで乾かします。

愛猫の様子を見ながら、熱くならないようにドライヤーの近づけ過ぎに注意しましょう。ドライヤーを嫌がる場合は、夏ならば日なたでタオルドライ、冬は暖房の効いた部屋で自然乾燥させます。

以上がシャンプーの行程です。どうしても嫌がる猫はドライシャンプー用の猫用シャンプーが市販されていますので「ドライシャンプー」にするのもよいかもしれません。

爪切り

爪切りにはハサミタイプとギロチンタイプがあります。

一般的に子猫にはハサミタイプ、成猫にはギロチンタイプを使うのがよいとされていますが、飼い主さんが使いやすいタイプで問題ありません。

爪切りの仕方は以下の手順です。

・猫を膝の上に座らせます。

・猫の背中を飼い主さんのお腹に合わせるような形で、後から猫を抱え込みます。

・足先を持ち、指の付け根を押し爪を出します。

・素早く爪の透明部分を切ります。

ピンク色の部分は血管や神経が通っているので、切ってはいけません。

慣れないうちは先端の尖っている部分だけのカットで十分です。猫が嫌がったらすぐに解放し、一度で全部の爪をカットするのではなく、何度かに分けて少しずつカットしましょう。

耳掃除

コットンやガーゼなどにイヤークリーナーを含ませ、指の届く範囲を軽く拭き取ります。

耳の中は非常に繊細なので、綿棒で耳垢を直接取ることは、耳を傷つけてしまう可能性があるので避けましょう。

また、イヤークリーナーを直接耳の中に入れ耳の付け根を軽く揉んだ後イヤークリーナーを拭き取る方法もあります。

歯磨き

歯磨きをしないと歯周病の原因になるので、最低週に1度は行いましょう。

子猫のうちから慣れている場合はよいのですが、成猫から行う場合は、まず歯ブラシで口に触ることから徐々に慣れさせていき、使えるようになるまで根気よく慣れさせていきましょう。両奥歯は歯垢が溜まりやすいので特に重点的に行ってください。

カット

ハサミではなくペット用のバリカンで行った方が安全です。手足や顔、尻尾は嫌がる猫が多いので胴の部分だけにした方が無難です。カットは以下の手順で行いましょう。

・ブラッシングをして毛のもつれを取ります。

・愛猫がリラックスしたら背中から刈ります。

・脇腹、お腹を刈ります。

嫌がったら中断しましょう。ひどい毛玉の場合は無理をせず専門家に任せましょう。

肛門腺絞り

肛門腺絞りが必要な猫は過去に肛門腺破裂の経験がある場合や、肛門腺に何らかの異常がある場合に行います。肛門の左右を持ち上げるようにして液体を絞りだします。この液体は非常に臭いので手袋をして行うのをおすすめします。

自宅以外でトリミングをしてもらうには

猫のトリミングは、次のような場所で受けることができます。

ペットショップ、ペットサロン、動物病院など

ペットショップ、ペットサロン、動物病院などでトリミングできますが、猫にとってよい環境かなどの情報をよく確認しましょう。

飼い主が立ち会いできるかどうかチェックする

猫は知らない場所に連れて行かれたり、知らない人に体を触られるのは大きなストレスになりますのが、飼い主さんがそばにいることによりストレスが軽減されます。

愛猫に落ち着いてトリミングを受けてもらうためにも事前に飼い主が立ち会いできるかチェックしましょう。

猫のトリミングの費用の目安

それでは、気になる費用について詳しくみていきましょう。

トリミング料金の相場

ペットショップ、ペットサロン、動物病院によって料金は異なります。

・トリミングサロンではシャンプーのみで短毛種は5000円前後、長毛種が6000円前後です。

・動物病院は短毛種が6000円前後、長毛種は8000円前後です。この他、鎮静剤などを使用した場合その分料金が加算されます。

・ペットショップでは犬と比べ猫を受け入れてくれるところは少ないです。

毛の長さや体の大きさによっても料金は異なる

カット量が多い長毛種のほうが料金が高く設定されているところが多いです。

オプション

爪切り、耳掃除、肛門腺絞り、足裏カットなどのグルーミングがセットされている場合は2000円程高くなるようです。また個別に行っている場合もあります。

シャンプーとは別に飼い主さんのではできないことをオプションとしてつけるのもよいでしょう。

愛猫家が知るべき猫のトリミング・必要性とその方法のまとめ

猫のトリミングは猫が安全に快適に過ごすために必要なことです。猫自身でもトリミングをしていますが最低限のことしかできません。人の手のよる定期的なトリミングが必用です。

飼い主さん自身が、自宅でトリミングするのは大変ですが猫が慣れるまで根気よく行うことにより、自宅でトリミングすることができます。どうしても無理な場合はプロの手でしっかりとケアをしてもらいましょう。

しかし、猫は知らない場所に連れて行かれたり、知らない人に体を触られことが多大なストレスと感じてしまいます。トリミングを受ける際には、第一に愛猫のことを考えて任せられるサロンなどを十分に熟慮して選んでください。