犬の足裏・足回りのカット方法とその注意点を解説

愛犬がカチャカチャ音を立てて歩いている。あれ、毛が伸びちゃって肉球が見えない!そんな飼い主さんはいませんか?長く伸びた爪、伸びすぎた毛で隠れてしまった肉球、その状態はとても危険なんです。

分かっているけれど足裏の毛どうやってカットすればいい?爪切りなんて自分でやったことがない…

愛犬の肉球は、ぷにぷにしてとても可愛いですよね。その肉球を守ってあげてください。愛犬の健康を維持し、安全に生活できるよう飼い主さん自身で愛犬の足回りのケアにチャレンジしてみませんか。

犬の足裏のお手入れが必要な理由

犬の足裏のお手入れが必要な理由は、いくつかあります。肉球の役割と合わせてご紹介しましょう。

犬の肉球の役割

犬の肉球には大切な役割があります。

・犬の肉球は地面から受ける衝撃を和らげる

・肉球には汗腺があり汗をかいて体温調節をする

・滑り止めとしてのストッパー

の3つの役割を果たしています。

肉球が隠れた時の危険性

足裏の毛が伸びて肉球を隠してしまうと、大変危険な状態になります。肉球に覆われた毛により、フローリングで滑り思わぬ事故に繋がることもあります。

骨の細い子犬や短足胴長の犬はまめなお手入れが必要

床が滑りやすいと、骨の細い子犬は滑って転倒した結果、脱臼や骨折の危険性があります。

また、椎間板ヘルニアを発症しやすいコーギーやダックスフンドなどの短足胴長の犬は、膝や関節に影響してしまう可能性もあるので、特にまめなお手入れが必要です。

足裏のカット方法

足裏の毛をカットする手順など、ご紹介しましょう。

準備するもの

主に準備しておくと便利な道具は次の3つです。

ペット用ハサミ

なるべく小さいサイズで先端が丸くなっているものを選びます。

ペット用バリカン

犬用のバリカンが販売されています。できるだけ小さいサイズの方が使いやすいです。コードのない電池式、または充電式が便利です。

コーム

コームは櫛(くし)のことです。1つのコームに粗目と細目の両方が備わっているものがおすすめです。

犬の体の保定方法

机の上などに滑り止めを敷いて犬を乗せます。犬の体を抱きかかえるようにして足先を保定します。小型犬など抱っこできる犬は膝の上に乗せ抱くように固定します。

コーミングをする

足裏の毛は奥に入り込んでいることがあるので、コームでかきだします。その際、指と指の間に入り込んでいる毛も丁寧にかき出すことが大事です。

バリカンでカットする場合

バリカンの音とバリカンの使い方に注意しながら行いましょう。

バリカンの音に慣らす

音に敏感な犬は、バリカンの音に驚いてしまいます。バリカンの電源を入れると同時におやつをあげるなどして「バリカンの音」=「いいことが起きる」と覚えてもらい、バリカンに慣らしていきましょう。

カットの方向

足裏のカットはつま先からかかとに向かって、毛の流れとは逆らう方向にカットすると、カットしやすくきれいに仕上げることができます。

バリカンの当て方

バリカンの当て方は、肌と水平方向になるようにバリカンの刃を皮膚に軽く当てます。

バリカンの動かし方

刃を強く当てないように気をつけながら、肉球に沿わせるようにカットしていきます。

ハサミでカットする場合

ハサミでカットする場合には、ハサミの先などで皮膚を傷つけてしまわないように注意しましょう

ハサミのみ使用する場合

肉球と平行になるように持ち外に向け、肉球にかかった毛先部分だけカットします。

ハサミとバリカンを使用する場合

全体的にバリカンでカットし、長く伸びて残っている部分や、バリカンが届かない部分の毛だけをハサミでカットするときれいに仕上がります。

カットする際の注意点

上手に安全にカットするために、注意しておきたいポイントがあります。

二人がかりで

慣れるまでは二人がかりでカットします。1人が犬の体を押さえ、もう1人がカットします。この際に注意することは力ずくで押さえつけると、犬に恐怖心を与えカットが嫌いになってしまう可能性があるので優しく包み込むように抱きかかえます。

足を持ち上げる時の注意点

足を持ち上げる時は、犬の足は一定の方向にしか曲がりませんので自然に曲がる方向に関節を持ち上げるよう注意します。

嫌がる犬の場合

あまりにも嫌がる場合は、無理をして一度に行うことなく、今日はここまでというように時間をかけて慣らしていくか、トリマーさんなどのプロにお願いしましょう。

足回りの毛のカット方法と注意点

足回りの毛のカットもおこなうことができます。

コームでかき出す

足先の部分の毛をまずコームでかき出します。なるべく丁寧におこなうことでカットのやりやすさがかわります。

長くなっている毛をカット

コームでかき出した長くなっている部分の毛をハサミでカットします。

足の形に合わせる

犬種や個体により、足のカットスタイルにも違いがあると思います。足のカットスタイルや愛犬の足の形に合わせるようにしましょう。

かかとの肉球

犬のかかとは少し高い位置にあります。そのかかとにも肉球がありますので、傷つけないように注意をする必要があります。

爪切りの方法と注意点

足回りまできれいに仕上がったら、続いては爪を切ってあげたいですよね。

準備するもの

爪切り

犬用の爪切りには次のような種類があります。一番主流になっているのはギロチンタイプですが、大型犬の爪を切るにはニッパータイプが便利です。

ギロチンタイプ 輪になっている部分に爪を入れ、刃を上下にスライドして切断

ハサミタイプ ハサミの先端が弧を描いた形になっている

ニッパータイプ 工具のニッパーの先端が弧形になっている

爪ヤスリ

犬用の爪ヤスリもいろいろな種類があるので、愛犬に合った使いやすいものにします。電動式ものもあります。

まずは恐怖を感じないように後ろ足から

自分の体に愛犬を引き寄せ、爪切りを持つ反対側の腕の脇に抱え込むように愛犬を畝呈して愛犬の足を上げさせます。

爪切りの後はヤスリをかける

切るときは、愛犬から切っているところが見えないように、手を少し後ろに引き肉球を上向きにして切ります。切った後は、爪の角の引っ掛かりがないように、爪の角にヤスリをかけて角を取っておきましょう。

爪切りを嫌がる犬への対処法

足先を触られるのが嫌な犬は日常のスキンシップの中で、足先を触られることに慣らすところから始めます。はじめは1本ずつでも構わないので、我慢できたらおやつなどをあげて褒めるのも効果的です。

それでも嫌がって暴れてしまう場合は無理をせず、トリマーさんや獣医師にお願いします。

爪の中の血管に注意

爪の根元のピンク色の部分には、血管と神経が通っています。切ると痛みを伴い出血してしまうので、爪切りの時はピンクの部分まで切ってしまわないように細心の注意が必要です。

また、黒い爪は血管の位置がわかりません。爪の切断面の中心が白っぽくパサパサと乾燥しています。この部分は切っても大丈夫です。切断面の中心がツヤツヤと湿っぽくなったら血管が近いのでここで切るのをやめます。

出血した場合

出血させてしまったときはパニックにならず焦らず落ち着いて止血します。

血がにじむ程度の出血であれば、コットンやガーゼなどで出血している部分を抑え、圧迫止血します。出血量が多い場合は止血剤等を使います。止血剤を出血したところに押し当て10秒程度圧迫し続けておくことで出血が止まります。

出血が止まっても、お散歩は控えるなどしばらくの間は細心の注意が必要です。

犬の足裏・足回りのカット方法とその注意点を解説のまとめ

犬の肉球には大切な役割があります。でも役割を果たすためにはきちんとケアを行わなければなりません。足裏・足回りのケアは愛犬が動かないようにしっかりと保定する必要があります。その際愛犬が不安を感じないようにしないといけません。

足裏・足回りの毛のカット、爪切りをする際にはくれぐれも愛犬を傷つけることのないように、最新の注意を払いましょう。

足裏・足回りのケアは愛犬にとって必要なことですが、愛犬が嫌がってしまったら、無理に一度に行わず時間をかけて慣らしていきましょう。それでも嫌がってしまうようでしたらトリミングサロンや獣医師などの専門家に任せることをおすすめします。

大事な愛犬の健康を維持することが、愛犬との絆を深めるのではないでしょうか。