やさしく解説!プランター栽培の注意すべき土の選び方や入れ方

野菜を作る時に、大切なものは「光」「水」「温度」そして「栄養」です。

野菜が栄養を取るために大切なものが「土」ですね。ちゃんと育てる野菜にあった良い土を用意してあげないと、野菜は元気になることができません。私たちと同じです。

そこで、プランターで元気で美味しい野菜を作るための、土の選び方や入れ方についてお話をしましょう。

プランターでの野菜作りは「土」が重要

プランターでの野菜作りは、土が重要になります。

しかし、良い土というのはどんな土のことを言うのでしょうか。まずは、野菜栽培のための良い土についてのお話です。

「良い土」の条件(保水力・通気性・水はけ・弱酸性)

良い土の条件は、保水力と通気性があり、水はけがよくPHが弱酸性のものになります。

種や苗を土に入れたとき、すぐに乾燥してしまう土では困ります。頻繫に水を上げるのは大変です。

しかし、湿気がありすぎても根腐れの原因になってしまいます。そのため、水はけがよく通気性はあっても、保水性のある土が好まれます。

また、作る野菜によっても異なりますが、野菜作りのPHは主に弱酸性の土が適しています。

野菜用の「培養土」を購入するのが最もお手軽

野菜用の土は、種蒔きの2週間前から始めます。土全体に、苦土石灰と完熟たい肥を混ぜて土を作ります。

たい肥は、落ち葉やわらなどを十分湿らせて積み重ね、発酵させます。この時、発酵菌の養分として石灰チッソや尿素、家畜糞などを混ぜて窒素を作ります。

畑で野菜を作る時は、こういった作業により土を作ることも必要です。

しかし、プランターでは、こういった作業は面倒になります。そこで、すぐに使えるのが、すでに野菜をすぐに栽培できる培養土です。

培養土を購入して使えば、こういった手間も2週間も待つ必要がありません。購入してすぐに、種や苗を植えることができます。

プランターで野菜を育てる時は、ぜひ培養土を利用しましょう。

土を手作りしてオーガニックに挑戦

もちろん、培養土を使わず、土を手作りしてオーガニックに挑戦することもできます。

手作りの培養土には、ケヤキやクヌギ、ブナなどの落葉広葉樹の落ち葉、米ぬか、水を材料にして作ります。

手作りの土は、

「温床枠を作る」

「落ち葉を集める」

「落ち葉を温床枠に入れ、水、米ぬかを加える」

「ブルーシートを被せ保温する」

といった作業をして、発酵させます。

これで基本の土が手作りできます。

そして、ここに悩みや作る野菜によってさらに、牛ふんや鶏ふんなどの堆肥を混ぜたり、土の種類を変えてブレンドします。

土を酸性にする時は、赤玉土の代わりに鹿沼土を混ぜ、水はけのよい土に仕上げたい時は、バーミキュライト・パーライトなどを使います。

自分だけのオーガニックにこだわった、手作りの土が出来上がります。土も手作りにこだわって、野菜栽培に挑戦することができます。

土をプランターに入れる

それでは、栽培の準備をしてみましょう。

まずは、プランターに土を入れます。

しかし、その前にも準備が必要です。さらに、培養土に元肥と呼ばれる肥料を使うこともあります。

それでは、土を入れるまでの過程になります。

土を入れる前にプランターの底を確認

土を入れる前に、プランターの底を確認しましょう。

プランタ―にも色々ありますが、市販されているほとんどの底は網のように複数の穴が開いています。

しかし、そのまま土を入れてしまうと、穴から土が外に流れてしまいます。そこで、土を入れても外に流れないような工夫をします。

穴が開いているだけなら鉢底ネットを敷く

プランターを購入した時、底の部分に黒い網のようなすのこが入っているものと、穴が開いているだけのものがあります。

すのこが入っていない、穴が開いているだけなら、プランターの底に鉢底ネットを敷きます。

栽培用に、鉢底に敷くためのプラスチック製の黒い網状のネットがあります。鉢底ネットは大きなシート状のため、プランターに合わせてカットします。

鉢底石を敷く

鉢底ネット、またはすのこの上に、鉢底石を敷きます。鉢底石は軽石や黒曜石などの種類の石で作られています。

鉢底石の役割は、土の中に鉢底から空気を取り入れる通気性を保つ働きがあります。

また、鉢底石を土の下に入れることで、水の排水をよくする働きがあります。

野菜にとって根が腐らないように、土の中の湿気を取り除くことも大切です。鉢底石は、そのための役割を果たします。

鉢底石には、通気性や保水性がよく、植物の根があたっても負担がかからないものが適しています。そこで、専用に作られた園芸店の鉢底石を利用しましょう。

プランターの底が隠れる程度

鉢底石は、そこから2~3cmの高さまで平らに敷き詰めます。

鉢底石の中には、網目の袋に入ったものもあり、袋入りのものはなんとそのままプランターに入れて利用します。バラバラにならず、1つのプランターに3袋ほど敷き詰めると、ちょうど2cm強になるようになっています。

通気性・排水性UPで虫よけ効果も

鉢底石を入れることで、通気性や排水性が良くなります。

また、湿気を防ぎ虫よけの効果もあります。

培養土を入れる

鉢底石の上に、培養土を入れます。培養土は市販のもので大丈夫です。

必要ならば元肥も混ぜる

植え付け前に土に混合する肥料を、元肥といいます。野菜の種類や、収穫の仕方によって元肥を混ぜましょう。

元肥は、根の初期生育を促進し、追肥は株を健全に育て、元気な野菜を収穫する働きがあります。

30日程度の早期に収穫できる野菜の場合は元肥は不要

1カ月以内30日以内の早期で、収穫することができる野菜の場合は、元肥は不要になります。

1カ月以上栽培するトマトやなすの場合は、元肥をします。

また、購入した培養土に、すでに元肥が入っていることもあります。このときは、元肥を混ぜる必要はありません。

ウォータースペースは開けておく

ウォータースペースとは、鉢やプランターの縁の上から3cmほどあけたスペースです。水やりをしたときに、土の上に水が入って、わずかな時間水が溜まり、土に染み込むために開けます。

ウォータースペースを開けることで、水やりをしたときに土が流れ出るのを防ぎます。

元肥とは

元肥(もとごえ)と読みます。

元肥は、種や苗の植え付け前に土に混合する肥料のことをいいます。

根をしっかりと育てるために、苗の植え付けもしくは種の発芽後すぐに効果を期待する肥料

元肥には、根をしっかりと育てる役割があります。苗の植え付け、または種の発芽後の植物の栄養になります。

プランター栽培の場合、培養土全体に均一に混ぜ込んで使う(最初から混ぜ込まれている培養土もある)

プランター栽培をする場合は、培養土全体に均一に混ぜて使います。

また、最初から元肥が混ぜ込まれている培養土もあります。こういった培養土の場合は、改めて元肥を混ぜる必要はありません。

多すぎると「つるぼけ」の原因になって生育不良に

肥料は与えすぎるから良いというものではありません。

多すぎると「つるぼけ」という、作物の先端伸長部(茎葉)が伸び過ぎる減少が起きてしまいます。

肝心の葉野菜や実野菜に影響が出るため、伸びて大きくなったから良いというわけではありません。

根の生育に必要な「リン酸」が多く、効果が持続する緩効性肥料がおすすめ

元肥には、根の生育に必要な「リン酸」が多く含まれています。元々、根の初期の発育促進のために混ぜるものです。元肥には、効果が長く持続する「緩効性肥料」がおすすめです。

追肥とは

追肥とは、元々の肥料を使いきってしまったり、大きくなるには不足した肥料を追加します。

また、間引きなどで土の状態が変わったときに、栄養を与えるために追加する肥料を追肥といいます。

野菜が成長するにつれ、葉や実を大きく育てるためはより多くの肥料が必要(元肥では足りなくなる)

野菜が成長すると、葉や実をさらに大きく育てるためには、多くの肥料が必要となります。

特に、栽培に長い期間がかかるものや、実がたくさんなるものはより多くの肥料を追加してあげましょう。

土が少ないプランター栽培で野菜を作るには、追肥は必須

特に、地面よりも土が少ないプランター栽培には、追肥が必要です。間引きしたり、大きくなった苗を植え替えする時には、必ず追肥をするようにしましょう。

多すぎると生育不良になる。晴れて土の中の空気や水が新鮮な時に追肥を行う

追肥も無作為に上げればいいというわけではありません。多すぎても生育不良になってしまいます。

また、追肥は湿気の少ない、晴れて土の空気や水が新鮮な時に行うと良いでしょう。

水に混ぜて与える速効性肥料がおすすめ。速効性と緩効性をミックスした固形肥料も使いやすい

追肥には、水に混ざる液体のものなどがあります。水に混ぜてあげる即効性肥料がおすすめです。

他にも、速効性と緩効性をミックスした固形肥料があります。季節や追肥する野菜に応じて選ぶとよいでしょう。

プランター内で不足しがちな「窒素」「カリ」を含む肥料がおすすめ

プランターの中を放置しておくと、野菜が栽培する時に必要なPHなどが保てなくなります。肥料には土の中で不足しがちな、「窒素」「カリ」を含む肥料を使うようにしましょう。

適した大きさのプランターを使う

野菜は、小さな苗から大きな株にまで育つことがあります。

成長に適した大きさのプランターを選んでください。

育てる野菜に応じてプランターの深さを決める

育てる野菜によっては、根が深いものや、根を食べる大根やにんじんなど根菜もあります。こういった野菜を栽培するためには、プランターの深さが必要になります。

しかし、小さな葉をどんどんと使って行く葉野菜の場合は、それほど深さが必要ないものもあります。

作りたい野菜によって、プランターの深さを決めましょう。

プランターの横幅・大きさは育てる株数に合わせる

プランターには、幅が広いものや長いものがあります。長さや幅は、育てる株の数によって変わってきます。

また、種の植え方も変わりますので、種の袋をよく見て選びましょう。

プランターが大きすぎると水が溜まって根腐れの原因に

初めから植え替えがないため大きなプランターを選ぶ野菜もありますが、基本的には適したサイズを選ぶようにします。

大きすぎると、中に水が溜まって根腐れの原因になることもあります。

プランターが小さすぎると根が詰まって生育が制限される

プランタ―が小さいと、根がプランタ―の中でいっぱいになってしまい、成長が止まったり、枯れてしまうものもあります。

野菜をしっかり育てるための水やり

野菜が育つために、一番大切なことが水です。

土が白く乾燥したら水やりのタイミング

水やりは、頻繁に行うのではなく、土の表面が白く乾燥したら、水やりをするタイミングになります。

頻繁に水やりをすると、湿気が溜まってしまい根腐れの原因になります。気を付けましょう。

底から溢れ出るくらいたっぷりと

水の量は、プランタ―の底から流れ出すくらい、たくさんあげましょう。

水やりは午前中がおすすめ(午後の熱い時間は蒸発しやすく、夕方や夜間は生育不良の原因に)

水やりは、涼しいうちの午前中が最適とされています。

午後の暑い時間に水やりをすると、周囲のコンクリートからの熱で、水が蒸発しやすくなります。水を上げているつもりでも根にまで届かないことがあり、生育不良の原因になります。

水は多すぎてもダメ。土の中の水分が多いと、空気が少なくなって根の呼吸ができなくなる

水は不足してもダメですが、多すぎると土の中の空気が減ってしまいます。植物の音は呼吸しています。

土の中が水であふれるようにならないことも大切です。

やさしく解説!プランター栽培の注意すべき土の選び方や入れ方のまとめ

プランタ―で野菜を栽培するためには、土の準備も大切です。

作りたい野菜やハーブにあった、プランタ―を選んだ後は、土を準備し種や苗が育ちやすい環境を作ってあげます。野菜の栄養となる肥料は、不足しても与えすぎてもだめ、人と同じですね。

野菜も人も、適正な環境が元気な成長には不可欠です。

そこで、野菜の栽培に適した土や肥料、プランタ―や鉢底石など、たくさんの準備をして種や苗を迎えてあげましょう。