もう失敗しない!水耕栽培における失敗例と対策法

水耕栽培は、簡単にできると聞いて始めたのに、失敗をしてしまったということはありませんか。

絶対に失敗しない、といわれている豆苗でも、新しい苗が育たないことがあります。

なぜでしょう。どんなに簡単といわれている水耕栽培でも、植物が生き物である以上、育たない環境もあります。ダメになってしまう要素もあります。

そこで、水耕栽培における失敗例と、対策法についてご紹介をしましょう。

水耕栽培で失敗する要素

水耕栽培で失敗する要素としては、温度・日光・水・そして病気や菌があります。

温度はどれくらいが最適なのか、日照量はどれくらい必要なのか、水や風通し、菌や病気に対する対策はあるのでしょうか。

それでは、水耕栽培の失敗を要素別に検証してみましょう。

道具

水耕栽培をするためには、色々な道具が必要になります。容器1つでも水はけが悪いというだけで、植物は育ちません。

また、根が育つ培地の質も悪いと育たないことがあります。培養液の濃度でも根が傷んでしまうこともあります。

培地にするためのスポンジや、植物を育てるプランターの大きさ、培養土・培養液など道具や材料によっても、植物が育たない原因になります。

日照量

植物のほとんどは日光を必要としています。そのため、日照量が少ない季節や、日当たりの悪い室内で育てると、育ちが悪くなってしまったり、芽が出ないこともあります。

日照量は、色々な水耕栽培の失敗の原因の1つになります。

温度

温度も同じです。植物のほとんどは寒さに弱いため、暖房がついているからと冬場に種を蒔いても発芽しないことがあります。

暑すぎても枯れてしまうことがあるため、真冬や真夏の水耕栽培は失敗することがあります。

また、室内の温度によっても左右されてしまうため、春先でも日が当たりすぎる窓際に置いて、必要以上に暑くなり枯れてしまうことがあります。

水分・肥料の与え方

水耕栽培にとって、一番大切な栄養は水からとります。水分が少ないと充分に発育しませんが、水分に浸ってしまっても発育しないものもあります。

また、水の中に肥料を混ぜる培養液を作りますが、培養液の濃度によっても根が傷んで失敗してしまう原因になります。

細菌

水耕栽培の時に利用するのは、普通の水道水です。普通の水道水には、家庭に配水する時に殺菌作用のために塩素が含まれています。

ミネラルウォーターの方が良いと勘違いしている人もいますが、日本のミネラルウォーターは、企業管理のため安全性が高いという保証はありません。煮沸消毒や防腐剤を添加したりして品質を安定化していますので、水道水の方が、細菌の発生率は低くなります。

塩素は含まれているといっても、水道水に菌がいるのは確かです。

また、培養土などを利用すると、土の中にも菌がいます。

そこで、培養液をずっと放置しておくと、中で菌が繁殖してしまうことがあります。細菌の繁殖は、根が傷む原因になり水耕栽培の失敗につながります。

水耕栽培でよくある失敗の例

実際の失敗例をご紹介します。

根が伸びない

水耕栽培の種の培地にスポンジを使う例が多くあります。台所用スポンジを使って種を植えたところ、発芽しても根が育たない、という例があります。それはなぜでしょうか。

スポンジが固いなど

一般的に水耕栽培のスポンジは柔らかくて根がはりやすいように細かくなっています。

台所用スポンジは、汚れを落とすことが目的のため、色々な種類があります。

良いスポンジは、柔らかく鍋や食器を傷つけることなく汚れを落とすようになっています。

しかし、100円ショップなどで販売しているスポンジの中には、固くて根が十分に伸びないものもあるようです。台所用スポンジを利用する時は、こういった面も良く見て選んでみましょう。

芽が出ない

根が伸びる以前に、芽が出てこないという失敗例もあります。

種まき時期のずれ、植物に適した気温でないなど

芽が出ない一番の原因は、温度です。家庭菜園や水耕栽培で行う野菜のほとんどは、寒さに弱いものばかりです。

3月、4月の春に収穫する野菜でも11月くらいに種まきをします。室内で暖房があるから大丈夫と思うかもしれませんが、人がいない早朝のキッチンやリビングの室温は、かなり温度が下がります。

中には、暑すぎるのも苦手、という植物もあります。

寒さや暑さで発芽しない、ということはよくありますので、必ず種まきの時期を確認しましょう。

枯れる

水耕栽培の植物が枯れる原因には、水分不足による乾燥、培養液の濃度による根腐れ、PH濃度が原因と考えられています。

乾燥、肥料濃度、PHなど

水耕栽培の時、ペットボトルの下の部分に培養液を入れますが、時々追加しないと段々と下がってしまい、根に届かなくなります。

そのため、フェルトを使ってフェルトを伝って水がスポンジまで伝うようにします。

しかし、時々水を変えないと、水そのものが腐ったり、培養液の濃度が濃くなってしまうこともあります。そこで、培養液を追加するだけでなく、時々培養液を変えることも必要です。

また、植物によってはpHが成長に影響を与えます。培養液の水溶液がアルカリ性に傾くと、肥料成分が植物に吸収されにくくなり、根が傷む原因となり枯れてしまいます。

薬剤でアルカリ性から酸性に傾けることもできますが、薬剤では極端にPHが変わってしまうため、培養液を変えることで、いつも一定のPHに保つことが大切です。

葉物野菜の茎ばかり太く育つ

レタスなどの葉物野菜の茎ばかりが太く育ち、葉が育たない、という失敗もあります。

原因は、芽が育つときの日光不足になります。種から発芽する時、しっかりと光がないと、頑張って光を集めるために、茎が育ってしまうようです。

そこで、葉野菜は発芽して苗にする時、光合成をさせてあげましょう。

カビが生える

種まきをした後、芽が出てきて喜んでいたところ、培養土やハイドロボールに白いふわふわとした綿毛のようなカビが生えることがあります。

カビは、植物全体を腐らせてしまいます。水耕栽培の失敗の大きな原因の1つです。

風通し、陽当たり、水のやり過ぎなど

カビが発生する原因としては、風通しが悪い窓辺に置いておくこと、日当たりの悪い日陰、水のやりすぎが考えられます。

カビが発生したら、すぐに取り除き入れ物もきれいに洗い、新しい培養土やハイドロボールに取り換えます。

水のやりすぎもカビの発生の原因となります。気を付けましょう。

徒長とは?

植物は発芽すると光の方に伸びる性質があります。光が不十分な環境の中で育てると、発芽の後わずかな光を求めて芽を伸ばしていきます。これを徒長と言います。

間延びした芽になってしまうこと

徒長になり間延びした芽になってしまうと、徒長したまま成長することができません。そのため、水耕栽培の失敗の原因になってしまいます。

原因

徒長の原因は、一方方向からしか光が入らない、光が充分に届かない環境で発芽させてしまう、水分が多すぎる、肥料が多すぎ、培養液の濃度が高すぎるなどがあります。

日光不足

発芽する時に日光が不足すると、芽が少しでも光を求めて間延びした芽になってしまいます。すると、芽が出ても、その後の成長がなく水耕栽培は失敗してしまいます。

水分過多

発芽する時、水分過多になると水太り状態になります。これでは、細胞分裂によって縦に伸びてしまいます。この時、細胞壁は薄いまま分裂してしまうため、自分の体を支えきれずに倒れてしまう弱い芽になってしまいます。

そのため、芽そのものが自身を守る機能が落ち、病気や害虫に負けてしまう苗となります。

水分過多が原因の徒長状態の苗も、水耕栽培が失敗する原因となります。

栄養過多

水耕栽培では、土に蒔いた肥料よりも根から吸収されやすくなります。そのため、培養液の濃度が重要となります。培養液の濃度が高い栄養過多の状態では、不必要な窒素によって根が傷ついてしまうため、枯れてしまう原因となります。

そこで、培養液が減ったら追加することも大切ですが、できれば新しいものに取り換える方が栄養過多による失敗を防ぐことができます。

もう失敗しない!水耕栽培における失敗例と対策法のまとめ

簡単にできるといわれる水耕栽培ですが、意外と奥が深いですね。

今まで上手く発芽ができなかった、ヒョロヒョロの芽は出るのに育たなかったという人は、原因が解っていただけたでしょうか。

水耕栽培に成功している皆さんも、何度か失敗してコツを掴んでいます。

次の機会は、温度と日光と適度な水分・栄養を考えて、丈夫な野菜作りにチャレンジしてみましょう。