失敗しないために守ってほしい!水耕栽培をする際の注意点

家庭菜園をする時、ベランダにプランターを置いて土耕栽培をするか、それとも室内にポットをおいて水耕栽培をするか、とても迷いますね。

しかし、作る野菜やフルーツ、ハーブによって、水耕栽培ができないものもあります。

どんなものが土耕栽培に向いていて、どんなものが水耕栽培に向いているのでしょう。そして、水耕栽培をする時には、どんな注意をする必要があるのでしょうか。検証してみましょう。

水耕栽培を始める前の注意点

家庭菜園を簡単にできるからと、せっかく水耕栽培を始めたのに失敗してしまったらがっかりです。

そこで、始める前には、ちゃんと準備をしたいものです。

確かに、水耕栽培をしたい、と思っても何も準備をせずに始めるのは不安ですね。どんなことを準備したらいいのでしょうか。始める前にどんな注意が必要なのでしょうか。

水耕栽培に向いている植物を選ぶ

どんな野菜やフルーツ、ハーブでも、水耕栽培ができるとは限りません。

また、水耕栽培はできるけれど根腐れしやすい、植え替えを頻繁にしなければならないというものもあります。

そこで、水耕栽培に向いている植物を選ぶ、簡単に育つ植物を選ぶということが大切になります。

水耕栽培に向ているのは、葉野菜が多くなります。

レタスやサラダ菜、春菊、水菜、葉大根、サンチェ、ルッコラ、ターサイなどになります。他にも、イタリアンパセリやスウィートバジル、セージ、クレソンといったハーブ類も向いています。

木になる果物や根が深いものは、栽培するものによっては水耕栽培は向いていません。苗まで水耕栽培で土耕栽培にするものや、観賞用ならできるものもあるようです。

初心者でも育てやすい植物を選ぶ

初心者でも育てやすい水耕栽培に向いている野菜は、

「ミニトマト・レタス・水菜・小松菜・バジル・大葉」

になります。いずれも、身近であると便利な野菜ばかりです。家庭にちょっとあると助かりますね。

簡単にできる水耕栽培の野菜なら、いきなり始めても失敗が少ないため、家庭菜園はもちろんお子様の自由研究にも最適です。特に、ミニトマトはおすすめです。

水耕栽培の種まき時の注意点

水耕栽培には、種まきの時期や種まきの仕方がポイントになります。

スポンジの固さ・密度

種まきをする時に、培養土としてスポンジを使うことがよくあります。

スポンジの中には家庭の台所用スポンジでも良いとありますが、スポンジによっては固いものや目の粗いもの、密のものと色々と違いがあります。

そのため、種まきをしたものの、根が伸びない、芽が出ないというものもあります。

100円ショップのスポンジでも大丈夫、という人もいますが、ダメでしたという人もいます。安さばかりだけでなく実際の実物を見ないとわからないようです。

こびりついた汚れを落とすための固いスポンジは、根がはりにくいようです。

発芽に日照が必要な植物かを確認

野菜が育つときに関わる条件は、水と日照・温度があります。

他にも肥料などが必要なものもありますが、発芽をする時、日照が必要なものと必要でないものがあります。

水耕栽培をする前に、栽培する野菜やフルーツ、ハーブが発芽に日照を必要とするものか、それとも必要としないものかを調べておく必要があります。

にんじん、シソ、春菊は発芽する時に強い日光を必要としますので、必ず春先から夏場にかけて発芽したものを利用します。

発芽に日照が必要なものを好光性といいます。どちらかわからない時は、種の袋を見て確認をしましょう。わからない時は下を参照にして下さい。

<好光性の野菜>

イチゴ・インゲン・小松菜・セロリ・しそ・ミツバ・バジル・パセリ・ニンジン・春菊・セロリ・レタス・カブ

必要ない植物もある

生育の時は日光を必要としていますが、発芽の時は意外と日光を好まない野菜が多くあります。

日光を好まない野菜を嫌光性といいます。

<嫌光性の野菜>

トマト・大根・ネギ・かぼちゃ・ピーマン・メロン・スイカ・ウリ科・玉ねぎ・ニラ・ナス・キュウリ・大豆

水耕栽培の栽培中の注意点

水耕栽培の栽培中にも、色々な注意点があります。日光や温度の他に、肥料を含む培養液の濃度なども重要になってきます。

肥料の濃度・量

種の中には発芽時の養分が充分に備わっているため、肥料は必要ありません。

しかし、発芽した後の生育には、肥料が必要になってきます。

この肥料も、多すぎても植物が弱ってしまう、少なすぎても成長しないので栽培する野菜やフルーツ、ハーブに適した濃度や量を与えることが大切です。

濃度や量にはEC値やPHというものもあり、本格的な栽培をするなら計る機器も必要となります。

陽当たり

基本的に陽当りは必要です。植物のほとんどは生育するために日光を必要としますので、しっかりと日に当てることで元気に育ちます。

ただし、温度によっては弱ってしまうため、光を当てる場所や当てる時間なども確認しましょう。

風通し

栽培する場所が室内の場合、どうしても風通しが悪いこともあります。いくら日が当たっていても風通しが悪いと、カビが生えたり充分に酸素がいきわたらないことがあります。

日光を好まない野菜でも、風通しの良い場所に置くようにしましょう。室内で育てる時は、窓を開けてあげることも大切です。

気温・水温

植物には生育に適した気温・水温があります。一般的には、真冬・真夏を避けることで、ほとんどの野菜やフルーツ、ハーブを育てることができます。

春先に育ちやすいものは暑さを嫌うこともありますので注意してあげましょう。

水替え時・植え替え時などに根を傷つけない

水耕栽培の場合は、培養液の濃度や水の量、PHの変化で適宜に水替えをする必要があります。

また、成長するうちに、はじめに植えたポットや入れ物が小さくなってしまうことがあります。すると根や株が成長できなくなるため、途中で植え替えをする必要が出てきます。

水替え・植え替えの時は、根を傷つけないように注意しましょう。

傷ついたところから腐る

水耕栽培の植物は、根から栄養を吸収して生育します。根が腐ったり傷ついてしまうと、そこから根腐れが生じ、植物そのものが成長できなくなり、枯れてしまうこともあります。

根が傷ついたり腐ってしまったら、その部分を取り除き、きれいな状態で成長をさせてあげましょう。

水耕栽培は、どうしても水を大量に使うため、中に藻が生えてしまうことがあります。

水の部分をアルミで覆うと防止できる

水面に出ている葉や茎は日光を必要としても、根の部分は日が当たらなくても大丈夫です。そこで、水の部分をアルミなどで覆って、日が当たらないようにすると、藻を防止することができます。

カビ

たくさんの水を使うため、どうしてもカビが生えやすくなります。

陽当たり・風通しが悪いと発生しやすい

カビはハイドロボールなどに発生します。カビは、陽当りが悪い、風通しが悪いジメジメした湿気の多いところに放置しておくと発生してしまいます。

必ず、陽当り・風通しを考えて、カビが生えにくい環境を作ってあげましょう。

また、水のあげすぎでも発生することがあります。根の部分から充分に水が上がっているようなら、上からあまり水をあげ過ぎないようにしましょう。

発生してしまったら取り除く

ハイドロボールなどに白い綿状のものが見えたら、それはカビです。カビが生えたら、カビが生えたハイドロボールを取り除き、他のものもきれいに洗いましょう。必要に応じて、新しいものに取り換えることもあります。

収穫タイミング

野菜やフルーツ、ハーブは、収穫に適した時期があります。大きくなったから良いとは限りません。

必ず収穫のタイミングを見計らって、収穫をしましょう。

先延ばしにしない(固くなる・美味しくなくなる)

大きいものを作りたいと先延ばしにすると、葉や実が固くなって食べられなくなるものもあります。味も落ちて美味しくなくなりますので、一番美味しく食べられるタイミングに収穫することが大切です。

事実、ハロウィン用のおばけかぼちゃは、食用ではありませんね。

酸素量

大がかりに栽培する時は、酸素量も充分に行きわたるように考えます。

本格的に育てる、作物の味にこだわるならエアポンプ導入も

窓辺に置いておく程度なら良いですが、本格的な家庭菜園にする場合は、酸素量も適量に与える必要があります。小さいうちは、コマメに水を変えることで酸素量を供給できますが、大掛かりになると、水替えも一苦労です。

その場合は、専用のエアポンプの導入も考えてみましょう。

趣味としては、かなり大がかりですが、退職後の楽しみで畑仕事をしている高齢の方たちは、利用していることもよくあるようです。

失敗しないために守ってほしい!水耕栽培をする際の注意点のまとめ

水耕栽培をするのは簡単、といっても必要な道具や材料があり、思っているよりも大変です。

しかし、初心者にも取り組みやすい野菜などもありますので、まずは、インターネットのサイトを見たり、園芸店やホームセンターの担当の人に良く聞いて、失敗が少ないものから始めてみましょう。