水耕栽培のメリットもデメリットも知ろう!【丸ごとわかる水耕栽培】

水と液体肥料だけで野菜を栽培する水耕栽培には、メリットがたくさんあります。

でも、デメリットも知っておかないと「こんなはずじゃなかった」とがっかりしてしまうこともありますよね。

また、水耕栽培のメリットもデメリットも全部、頭に入れてから水耕栽培を始めた方が、仮に失敗したときに、悪かったところを見直す余裕も生まれます。水耕栽培を丸ごと理解することで、ますます水耕栽培が身近になってきます。

水耕栽培のメリット、デメリットをご紹介します。

水耕栽培のメリット

まずは、メリットの方からみていきましょう。水耕栽培のメリットを考える場合、水耕栽培する本人の気持ちに大きく左右されるところがあります。

楽しんでいるか、水耕栽培の良さを感じているか、実際にやり始めてみて感じる気持ち次第でメリットをメリットと感じるかどうかが違ってきます。

土で野菜を育てる」ことになじんでいればいるほど、水耕栽培の良さがなかなか伝わりにくいんですね。

メリットを1つ1つみていくことで理解が深まっていくはずです。

室内で栽培できる

土を使わない水耕栽培は、汚れるとか後始末が大変とかの心配がなく衛生的なので、室内でも栽培できるところが大きなメリットです。

気候に影響されない

室内で栽培できることで、天候や気候の影響を受けないので野菜の品質や量が安定して収穫できます。

少ないスペースでも栽培可能

スポンジやペットボトル、お茶パックなどでも始められるので、キッチンの隅っこでも栽培できます。

土を使わず衛生的

畑で野菜を栽培するためには、栽培に適するような土づくりをしなければなりません。慣れていないと、かなりな重労働です。汗まみれ、ドロまみれにもなります。

その点、土を使わない水耕栽培は、室内で水の管理だけですむのでとても衛生的です。

無農薬野菜が食べられる

土の中の細菌や害虫駆除のために農薬はあります。土を使わない水耕栽培は根っこから直接、液体肥料の入った水(養水)を吸収するので、農薬の必要はなく無農薬野菜ができます。

お金をかけずに始められる

水耕栽培機を使って水耕栽培をやる、あるいは規模の大きい水耕栽培をめざす、こんな目的がある場合は、当然、初期費用にお金がかかります。

ですが、家庭の室内で水耕栽培を始める時は、道具は100円ショップでも揃えられるもので十分ですし、種と液体肥料を購入する程度で始められます。

空き容器を利用

ペットボトルやお茶パック、スポンジなどを利用して始めることができます。ペットボトル水耕栽培キットは安価で簡単なので人気です。

使った野菜を再利用

ネギなどの再生栽培(リボベジ)向きの野菜を使うと、毎日、水を替えるだけで成長します。1つの野菜で2回食べられて、食費の節約にもなります。

手間が少ない

手間が少ないというのも水耕栽培の大きなメリットです。

土づくり、雑草抜き、害虫駆除、水やりなど

畑で野菜を作ろうとすると、雑草を抜いたり小石を拾ったりした後に土を耕してフカフカの土にします。畑を管理するために雑草抜きや害虫駆除、水やりは欠かせません。

水耕栽培は、このような手間がかかりません。

インテリアとしてグリーンを楽しめる、癒やされる

オシャレなグラスやボトルで葉もの野菜を水耕栽培すると、そのままグリーンのインテリアのようになります。同じ水栽培のヒヤシンスやチューリップなどと並べても楽しむことができます。

インテリアとして面白いのがアボカドです。食べた後の種に爪楊枝を挿して水耕栽培すると、種から枝が伸びて葉もでてきて観葉植物として楽しめます。

家庭菜園初心者でも野菜づくりを楽しめる

手軽で安全、やり方も難しくない水耕栽培は家庭菜園初心者向きです。野菜づくりに興味をもっているけれど今までやれなかった人、野菜づくりをしたいけれど畑を借りてまではしたくない人に向いています。

水耕栽培のデメリット

水耕栽培のデメリットは、メリットよりもかなり少ないです。会社規模で収入を得るために取り組むのでなく、室内で水耕栽培するだけならデメリットはほとんどないともいえます。

デメリットは少ない

土耕栽培はとにかく手間がかかります。畑に行くというのも、面倒に感じる場合もあるでしょう。

土を使わないので汚れることもなく、手間がかからず室内で栽培できる水耕栽培は、土耕栽培を面倒に感じる人にとってはデメリットは少なく、向いています。

根菜類や大きく育つ野菜は栽培できない

根菜類は根や茎を食べる野菜です。大根や人参、かぶ、タマネギ、じゃがいもなどがあります。

どれも土の中の栄養で大きくなる野菜なので、水耕栽培には向かないといわれています。

ただし、大根の種類では二十日大根(ラディッシュ)は栽培できて、ニンジンの葉は再生野菜(リボベジ)として利用できます。

トウモロコシなどの大きくなる野菜は倒れやすいので、室内の水耕栽培には向きません。

日照時間によっては栄養価に差がでることも

夏野菜やアボカドなど日当たりが必要な野菜は日照時間がたっぷり必要なので、室内では十分に育ちにくいです。当然、栄養価にも影響してきます。

ある程度、大きくなったら外の鉢植えに移すなどの対策が必要です。

水がたくさん必要

水耕栽培の命は「水」です。水替えは野菜の種類によっては毎日やるので、水の確保は必要です。

初期費用が土耕栽培よりもかかる

畑を耕して野菜を作る時にかかる費用は、苗代や種代と肥料代程度です。

それに対して、水耕栽培では容器や種、液体肥料などの他、水耕栽培キットを使うならキット代、水耕栽培機を使うなら万単位のお金がかかります。LEDライトを使うなら電気代もかかります。

初期費用は水耕栽培の方がかかる、といえるでしょう。

水耕栽培野菜の特徴

根っこを液体肥料の入った水に直接つける水耕栽培野菜は、栄養をダイレクトに吸収できるので成長が早くなります。成長を阻害するものがない環境で育つのが水耕栽培野菜の特徴です。

葉が柔らかい

土の中には細菌もいるし、害虫もいるため根っこがすくすく伸びにくい環境です。いわば、野菜にとっては過酷な環境です。そんな環境で育つと葉も硬くなりがちです。

水耕栽培野菜が育つ環境は無菌状態のようなものですので、葉が柔らかくなるのも当然です。

香りがソフト

根っこにとって過酷な環境では香りも強くなります。水耕栽培野菜は、ストレスの少ない環境で育つので香りもソフトになります。

水耕栽培により食べやすい味になることも

過酷な環境のなかで野菜が成長すると、苦みも強くなります。ゴーヤの苦みは沖縄の夏の暑さに耐えて生まれたものですのでおわかりいただけるでしょう。

水耕栽培野菜は総じて食べやすい味です。

春菊やホウレンソウのクセ・エグ味が軽減

春菊やホウレンソウのアク、クセやエグ味も、ストレスの少ない環境である水耕栽培で育つと軽減して食べやすくなります。

土がついていないので調理に使いやすい

スーパーで売られているミツバは、根元にスポンジがついていますね。これは水耕栽培で育てられた証です。土がついていないので、スポンジをはずしてすぐにおひたしやお吸い物、天ぷらなどに使えます。

水耕栽培のメリットもデメリットも知ろう!【丸ごとわかる水耕栽培】のまとめ

水耕栽培のメリットもデメリットも知ることで、水耕栽培のことがより深くわかっていただけたと思います。農業は3Kともいわれて「きつい、汚い、危険」な環境のなかで野菜を育てるのに対して、水耕栽培は手軽で、衛生的で、安全な環境のなかで野菜を育てることができます。

当然、できる野菜は違ってきますよね。どちらがいいというわけではなく、水耕栽培に適した野菜、土耕栽培に適した野菜があるということです。

共通点は、どちらも自分で野菜を作って作った野菜を食べられることです。

水耕栽培に挑戦してみませんか。