編み物講師になるには? 資格や収入について

編み物は好きだけれど、普通の編み物作家では仕事として物足りない、自分で新しいものを作るのは苦手だけれど他人に教えるのが好きという人もいますね。

そこで、編み物を教える講師になるには、どんな資格が必要なのか、どれくらいの収入になるのかをご紹介しましょう。

編み物講師になるには?

編み物講師になるための学校や教室があります。こういった学校や教室では、色々なコースがあり、最終的に講師としての資格を認定しているところもあります。

資格は必要ない

学校や教室の最終コースや講師資格の講座を修了すると、講師の資格がもらえる、というものがあります。

しかし、実際にこういったコースや資格は、あくまでも毛糸を販売している会社やメーカー、教室が認定している資格です。

ビーズ講師や皮工芸、着付けの講師と同じです。そのため、任意の資格となり国家資格ではありません。中には資格なしで教えている講師もいます。

編み物が上手、教えることが上手いというだけで、充分に講師を務めることができます。

もちろん、日本手芸普及協会といった公益法人でも、編み物の指導員資格を取得できるコースがあります。

教える場所があれば講師になれる

指導するための資格を取得すると、自宅で教室を開設する時に、肩書を付けることができます。

しかし、自分の自宅や公民館などで教える時、肩書がなくても教えることはできます。

教える場所があれば、講師として教室を開くことができます。

編み物の資格を取るメリット

編み物の資格を取ると、資格を取った学校や教室の肩書を付けることができます。これはピアノの先生も同じですが、普通の音大を卒業した人と違い、ヤマハやカワイといった音楽メーカーで講師の資格と取ると、教室を開設する時に資格を公言することができます。

編み物の知識に自信を持てる

資格というものが必要になる前は、家庭で教えることでスキルを引き継いできました。そのため、自己流で編み物が続けられてきました。

しかし、本やネットが普及してからは、色々な編み方にも名前が付けられ、編み物の作品だけでなく、歴史や専門用語なども学ぶ必要がでてきたのです。

そのため、自己流で編み物をするだけでなく、教室や学校でしっかりとした編み物の基礎や知識を持つことで、自身を持って他人に教えることができます。

他人(生徒)から信頼感を持ってもらえる

編み物が上手というだけで教室を開いても、ただ生徒が集まるわけではありません。そのため、ちらしを配布したり広告を出しても教室を継続するのは難しくなります。

しかし、日本手芸普及協会や日本ヴォーグの資格を持っていると、自治体の生涯学習講座の指導員として登録をしたり、自宅で教室を開くときに肩書を入れることができます。

肩書を入れることで、教わる生徒の人も、信頼感をもって安心して学ぶことができます。

肩書があるということは信頼にもつながるということです。

採用や集客への影響

大手手芸店や編み物教室・カルチャーセンター・自治体では様々な生涯学習の指導者を募集することがあります。こういった時に採用されるときも、無資格よりも資格がある人の方が、採用される確率は高くなります。

さらに、自宅で教室を開く時も、ただ「○○手芸教室」よりも「○○認定▲▲編み物教室」といった看板のある教室の方が、かなり有利になります。

編み物講師の活動の場所

編み物講師の活動の場所は、色々あります。教室を開くスペースがある人なら自宅でも教室を開くことはできます。スペースがない場合は、カルチャーセンターなどの教室を探してみましょう。

自分の教室を開く

自宅に空き教室がある場合は、自宅で教室を開くこともできます。できれば、1階部分に空き部屋があると良いですね。自宅で教室を開くことの良いところは、室料や仲介手数料などの支払いが発生しないことです。

しかし、宣伝をするのは自力になるため、指導者の人気や知名度、大勢の生徒が集まるような立地の条件などが大切になります。

カルチャセンターで教える

大型スーパーや百貨店・ショッピングモールにはカルチャーセンターで「カルチャーセンター」というのをご覧になったことはありませんか。

カルチャーセンターには折り紙や囲碁将棋、絵画、英会話、書道などたくさんの教室があります。

カルチャーセンターで教える良いところは、店内のカルチャーセンター用のスペースを使うため、教室を確保する必要がありません。カルチャーセンターを運営してくれる会社が、広告や集客などもお願いすることができます。

他にも、作品の展示もしてもらえるため、事前と宣伝活動はやってもらえるため、指導だけに専念することができます。

また、カルチャーセンターで教えているということは、他で指導をする時の肩書になります。

しかし、1講座当たりの収入は、生徒が支払う金額の半額以下になります。場所によっては、生徒1人が5000円支払っても、2000円くらいになります。そのため、マフラーなど1カ月で終了する内容の場合、5人の生徒がいても、1カ月で10000円くらいになります。

手芸店で教える

手芸店の講師は、手芸店の商品の販促が目的になります。場所はお店の一角を借りて教室を開くことになります。

しかし、教室の開催にあたって、宣伝をしてもらえるお店と、指導者が自ら宣伝をしないと生徒が集まらない、教室があります。

教室の参加費の中からお店の商品代を引き、残りが講師料となります。そのため、参加費を高く設定していればそれなりの収入となりますが、あまり高いと生徒が集まりません。

1回の指導で材料費+1000円くらいになるため、かなり大勢の生徒がいないと、月に数千円ということも良くあります。

公民館で教える

自治体では、生涯学習のための講師登録をしています。県単位で募集していますので、自分が持っている資格などを明記し登録をしておくと、公民館や学校などのスペースで教えることができます。

生徒の募集は、自治体が行うため自分で宣伝などの必要はありません。県内での登録となり、登録者が多い自治体ならその中から自分が選ばれることが大切です。実績や資格などをしっかりと明記し、採用される自治体の担当者の目に留まるようにしましょう。

材料費などは自分で購入し、領収書などで支払ってもらうことになります。材料は受講者の実費になりますが、講師料は自治体が支払うため、1回当たり5000円前後になります。

編み物講師の収入

カリスマニット作家や編み物講師になればそれだけでも生計は成り立ちますが、編み物講師の収入だけでは生活をするには不十分です。

年間数十万円

一般的なサラリーマンが年収400万円といわれていますが、編み物講師だけの収入は年間数十万円と言います。ほとんどは、それだけでは成り立たないため、専業主婦が家事の傍らに仕事をすることが多いです。

教える場所や生徒数によって幅がある

カルチャーセンターの講師として、ある程度知名度があると定期的に教室を開設することができます。

また、自身が資格を取った教室や通信講座、学校などで指導に当たることができると、かなり安定した収入につながります。

しかし、自宅や手芸店の教室や講座の開設は、生徒の人数も少なくなかなか高収入に結びつくことにはなりません。

自分で教室を開いた方が率がよい

駆け出しの時は、カルチャーセンターなどで肩書を手にすることも必要ですが、ある程度の知名度が出たら自分で教室を開いてみましょう。

カルチャーセンターは、講師に支払う講師料は、講座料金の4~5割程度になります。しかも、講座を受ける生徒が少ないと、開講されないこともあります。自分で教室を開く場合は、こういった中間手数料などを支払う必要はありません。

また、自宅で開くときは、自分で時間を設定することもできるため、家事の合間や子どもが学校に行っている時間など、自由に教室を開くことができます。

ニッターをしながら講師もするなど並行で収入を増やせる

編み物講師では充分な収入にはつながらないため、テストニッターや編み物作家などと並行している人が大勢います。

並行で行うことで、知名度を上げたりスキルも上がります。手芸店に素敵なニット作品を展示していると、その作品を覚えたい、という生徒が来ることもあります。色々と関連する仕事を並行しながら、編み物講師として活動をしてみましょう。

編み物講師になるには? 資格や収入についてまとめ

編み物講師は、編み物が好きで得意なら誰でもなることができる仕事です。

しかし、無資格で講師の仕事をすることは難しく、それなりの知名度やスキルが必要になります。

編み物の指導者の資格を取るための勉強をして、自分の生活にあった編み物講師を目指してみましょう。