刺繍図案の写し方やポイントについて詳しく解説!

刺繍をする時、いきなり生地に針を刺して刺繍を始めますか。クロスステッチの場合は、図案を見ながらマス目を数えて刺繍するということができます。

しかし、フランス刺繍など絵を書く時は、いきなり刺し始めて絵にすることは難しいです。そこで、生地に下絵を書いてから刺繍を始めます。

絵心があり、いきなり書いてもできる、という人はチャコペンを使って書き始めるかもしれません。

それでも、紙に書くのとは違い、上手くいかないということもあります。

そこで、まずは紙に絵を書いて、その絵を生地に写して刺繍をする、という方法をおすすめします。

それでは、刺繍図案の写し方やポイントについてお話しましょう。

刺繍図案を写すための道具と用途

刺繍図案集から絵を写すときに必要なものが、トレーシングペーパーと手芸用の複写紙、いわゆるチャコペーパーです。

そして、写すときに必要なトレーサー、またはインクがなくなったボールペンなどを用意します。他にも、トレース台やマスキングテープなどがあると便利です。それぞれ、絶対に必要なものもあれば、あると便利というものもあります。そこで、それぞれの道具と用途をご紹介します。

基本的な道具

それでは、基本的な道具として必要なものをご紹介しましょう。

トレーシングペーパー

トレーシングペーパーは、薄く半透明になった紙です。家庭でもコピー機や印刷機が当たり前になってしまった現代社会ではあまり利用することもなくなりましたが、子どもが好きな漫画を写したり、建築家が設計図を写すのに、良く利用していました。

刺繍をする場合は、刺繍図案の本を直接なぞって生地に書くことができません。そこで、一度トレーシングペーパーに書き写して、生地に写すという作業をします。

刺繍図案が本などに載っている場合に使用

トレーシングペーパーは、刺繍図案の本などを利用する時に、使用します。本の図案を一度トレーシングペーパーに書き写す、という作業をします。

インターネットの無料レシピサイトを印刷して使う時は、不要になります。

また、図案を直接写すことができる一枚になった紙の刺繍図案の時も、不要になります。

マスキングテープで留めて作業すると写しやすい

トレーシングペーパーに書き写すとき、本とトレーシングペーパーがずれてしまうことがあります。この時、貼っても痕が残らないマスキングテープがあると便利です。

手芸用複写紙

手芸店でチャコペーパーという名前で販売している複写紙です。

図案と布の間に挟んで使用

トレーシングペーパーに書き写した図案や、プリントアウトした図案と、生地の間にはさんで使用します。

赤、白、水色など様々、刺繍する布に図案がはっきり見えるような色を選ぶとよい

トレーシングペーパーには、赤・水色・白・黄色などがあります。白の生地に白で書いてもはっきりしません。生地に移した図案が刺繍をする時はっきり見える色を選ぶと良いでしょう。

水に消える刺繍用のタイプが便利

トレーシングペーパーには、水に濡れると消える刺繍用のものがあります。刺繍をした後、書いた線が残らないものを選びましょう。

片面用と両面用があるが刺繍には片面用でOK

トレーシングペーパーには、両面用と片面用があります。両面用は、中心で折った生地の間にはさんで、印が左右同じ位置につくようにするためのものです。スカートやブラウスなど衣類を縫う時に使います。

刺繍は両面同じ柄を刺繍するわけではありません。片面用で充分です。

ただし、左右対称の図案を書きたい時は、反面分をトレーシングペーパーに写して、生地を中心でたたみ、両面用チャコペーパーを生地の間にはさんで、書くという方法もあります。

セロファン

クリスマスのデコレーションなどで使用する、ペラペラの透明のセルロースを加工して作られた、プラスティックのような用紙です。透明といってもラップのように完全に透明ではなく、緑や赤、青い色がついているものがほとんどです。

ビニールやラップは滑ってしまいますので、セロファンがお勧めです。

トレーシングペーパーが破れてしまわないように

セロファンは、直接トレーシングペーパーにトレーサーやボールペンで書いてしまうと、トレーシングペーパーが破れてしまうことがあります。

そこで、トレーシングペーパーの上に乗せて、その上からなぞることで、トレーシングペーパーの破れを防止します。

トレーサー

刺繍用のインクが出ないペンがトレーサーです。

図案をなぞる時に使用

刺繍の図案をなぞる時、インクが出るペンや鉛筆では、上手く書き写すことができません。そこで、専用のトレーサーがあると便利です。

出なくなったボールペンで代用してOK

もし、トレーサーがない場合はインクがなくなった、でなくなったボールペンで代用することができます。

ペン先が細い方が正確に細かい部分まで写すことができる

細かい図柄を写す時は、ボールペンの太さによってはきれいに書くことができません。より精度の高い絵を刺繍する時は、ボールペンではなくトレーサーを用意しましょう。

あると便利な道具

他にもあると便利なグッズをご紹介しましょう。

印付けペン

チャコペンです。チャコペンといっても種類が豊富で、三角チャコペン、鉛筆タイプ、自然に色が消えるタイプと色々あります。

太いものや三角チャコペンは、刺繍には向きませんので、細い鉛筆タイプか、刺繍用のものを選びましょう。

写し忘れや写らなかった線をフリーハンドで書き足すことができる

印付けペン、いわゆるチャコペンは、写し忘れや写らなかった線など、書きたしたい部分に利用します。図案集を利用せずフリーで絵を書く人は、チャコペンで書きます。1本あると便利です。

おすすめはシャープペンタイプです。シャープペンのように、芯が数本入っていて、使い方もシャープペンと一緒です。

細い線がきれいに書けるのが特徴です。

マスキングテープ

マスキングテープは、図案集とトレーシングペーパー、トレーシングペーパーと生地がずれないように止める時に利用します。

布やトレーシングペーパーなどをずれないように固定

マスキングテープは、トレーシングペーパーや図案集、生地がずれないように固定する時に利用します。セロハンテープと違い、はずすときに痕が残りにくいため、トレーシングペーパーが破れることもありません。

図案集の本もきれいに剥がすことができます。

刺繍図案の写し方とポイント

それではいよいよ刺繍図案を写してみましょう。

手芸用複写紙を刺繍図案と同じくらいの大きさに切る

まずは、手芸用複写紙(チャコペーパー)を刺繍図合と同じくらいの大きさに切ります。初めから小さめにカットされているものもあります。

布の上に、手芸用複写紙のインク面を下向きにして置く

生地の上に、手芸用複写紙のインク面が生地と接するように下向きにして置きます。

手芸用複写紙の表裏を間違えないように注意

手芸用複写紙の表裏を間違えないようにしましょう。商標の文字が書いてある方が裏です。

手芸用複写紙の上に、刺繍図案を置く

手芸用複写紙の上に、トレーシングペーパーに書き写した刺繍図案、またはコピーした図案を置きます。

一番上にセロファンを置いて、少しずつずらしてテープで留める

一番上にセロファンを置き、絵が見えるような位置に少しずらして、マスキングテープで留めます。

図案の斜め上と斜め下を留めるとよい

マスキングテープは、四方に貼ってしまうと剥がす時に大変なので、斜めに上と下に留めると良いでしょう。

トレーサーでなぞる

トレーサーで上からなぞります。

力を強めに、2度なぞりすると綺麗に写る

トレーサーでなぞる時は、少し力を入れてしっかりと2度なぞり書きをします。すると綺麗に写すことができます。ただし、2度目がずれないように注意しましょう。

刺繍後に下書きを消す方法と注意点

刺繍が終わったら、下書きを消しておきましょう。

洗面器などで水洗いをする

手芸用複写紙や印付けペンは、水洗いで落ちるようになっています。生地を簡単に水洗いをしましょう。

中性洗剤で洗濯してもOK

水で落ちない時は、中性洗剤で洗濯しても大丈夫です。

完全に消えていない状態でアイロンがけをすると消えなくなるので注意

出来上がったからといって、下書きを落とさないうちにアイロンをかけてしまうと、熱で複写紙のインクが生地にしみこんで消えなくなります。

アイロンがけは最後にしましょう。

手芸用複写紙以外の図案の写し方

それでは、手芸用複写紙以外での図案の写し方です。

スマプリ

刺繍糸のCOSMOを製造しているスマプリは、自分で好きな絵を直接写し、そのまま生地の上に乗せてペタッと貼り付けて刺繍するだけです。刺繍した後は、水洗いをすると、スマプリのシートは完全に溶けてなくなります。

家庭用プリンターも使えるため、好きな画像を印刷して、刺繍することもできます。

熱転写ペンシル

熱転写ペンシルは、トレーシングペーパーに書き写した図案を生地に乗せてアイロンをかけると、刺繍図案をそのまま生地に写すことができます。

トレーシングペーパーがずれたり、セロファンを用意する必要がありません。

トレース台

建築関係や図面を書く仕事、漫画を書く人は持っているかもしれません。

半透明や机の下に図案集を置き、その下から光を当てることで、生地に図案が浮かび上がるようになっています。

トレース台があると、トレーシングペーパーなしで普通の紙に書き写したり、場合によってはそのまま生地に書き写すこともできるのでとても便利です。

刺繍図案の写し方やポイントについて詳しく解説!のまとめ

刺繍をする時の刺繍図案の写し方とポイント、そして使用するアイテムのご紹介でした。

どんどん便利なものが増えています。面倒だった刺繍図案も簡単に転写することができるようになりました。

ぜひ、面倒なことを省いて、自分で刺してみたい刺繍図案を刺繍糸で描いてみましょう。