刺繍糸の取り方・使い方について分かりやすく解説!

刺繍をする時、刺繍糸は2~3本で縫うことが多いのに、どうして1束6本になっているのだろう、と不思議に思うことがありませんか。

刺繍をする時、6本の刺繍糸をどう取ればキレイに引き抜けるのかわからない、という人もいます。

なぜ1束が6本なのでしょうか。どうやったらグシャグシャにならずに、キレイに必要な本数の刺繍糸を取ることができるのでしょうか。

そこで、刺繍糸の正しい取り方や使い方について、ご紹介しましょう。

刺繍糸は何本どりすればいい?

刺繍糸は、いったい何本どりにするのが良いのでしょうか。何本どりが正しいのかといわれると、実は正解はありません。

1本で刺繍を刺すときもあれば、6本全部を使うこともあります。糸の本数を変えることで、刺繍の刺し方や仕上がりの雰囲気が違ってきます。

1本取りから6本取りまでバリエーションがある

刺繍糸は6本の中から1本取り出して使う「1本取り」から、束のままで使う「6本取り」まで、本数のバリエーションは色々あります。

使用する針の太さも違い、1本取りは針も細く穴も小さめですが、6本取りの針は太く穴も大きくなります。

基本的には2~3本で取る方法が一般的

一般的に刺繍糸は2~3本で縫うことがあります。ワンポイントのフランス刺繍やクロスステッチは、2~3本で縫うことが一般的です。

何本で縫うと一番キレイに出来上がるのか迷ったら、2~3本を取って縫うのが一番です。

2本にしたり3本にしたり、縫う場所で本数を変えてしまうと、出来上がりが不ぞろいになってしまいますので、同じ刺繍は、最後まで同じ本数に揃えましょう。

そこで、はじめに1束の刺繍糸を、縫いやすい長さに切って2本ずつ、または3本ずつに揃えておくという人もいます。

刺繍本に指示がある場合はその通りにやるとよい

刺繍の図案集やレシピを見たとき、糸の本数の指示があったらその通りにしましょう。糸の本数が違うと、本の出来上がりと違ってしまいます。

本通りに仕上げたい時は、刺繍糸の色やメーカーはもちろんですが、本数も合わせるようにします。

取った本数によって作品の印象が変わる

刺繍は、取った刺繍糸の本数によって、作品の印象が変わってきます。本数が少ないと繊細で細やかな仕上がりに、本数が多いと立体的で密度が濃い仕上がりになります。

少ない本数で刺繍を行うと繊細な作品に

刺繍糸の本数が少ないと、細かい刺繍ができます。写真のような鳥や花などを刺すとき、羽根の模様や鳥の目、花びらの影など細かい部分にも糸を刺すことができます。

リアルな表情の図案の刺繍作品を作る時は、少ない本数で細やかな刺繍をしてみましょう。

本数が多いほど密度が濃い作品に

刺繍糸2本分は、25番手の糸が2本分、3本なら3本分の太さになります。糸が太いと縫った部分は密度が高くなるため、全体に立体的で濃い作品になります。

出来上がる刺繍も、ふっくらとした可愛らしい花や人、動物、模様を描くことができます。

幾何学模様や、デフォルメした絵を描く時は、本数の多い刺繍糸で刺すと、はっきりと浮き上がる濃い作品が仕上がります。

刺繍糸の取り方とコツ

刺繍糸がうまく取れないため、糸が絡まってグシャグシャになってしまうということがあります。どうやって取ればキレイに糸を取ることができるでしょうか。

刺繍糸は25番が最も一般的で汎用性が高い(6本で1束)

刺繍糸には6本で1束になっている25番手、少し太めの5番手と8番手があります。

手芸店や100円ショップで扱っている刺繍糸は、6本で1束の25番手が一般的です。本数によって太さを調整することができるため、汎用性が高くなります。

1束が6本取りの刺繍糸の太さは25番手です。糸の太さは手縫い糸で20番、30番のため、刺繍糸の太さは普通の手縫い糸とほぼ同じです。

ミシン糸は50番、または60番になります。刺繍糸1本取りは一見細いようですが、ミシン糸よりも太くなります。

そのため、1本では細すぎるのではないか、出来上がりが薄っぺらいものになるのではないか、という心配はいりません。

1本取りでも、しっかりとした刺繍作品に仕上がります。

5番手の刺繍糸は25番手の糸のおよそ5本分の太さになります。はっきりとした図柄を描く刺し子や、幾何学模様を刺すスウェーデン刺繍で使われます。

束の状態からそっと糸を抜く(端からではなく折った山から引き抜くと絡まりにくい)

刺繍糸は端から引く抜くと絡まりやすくなります。そこで、必要分の糸を引き抜く時は、半分に折って山から引く抜くといいです。

40-50cn程度のところでカットする(あまり長いとからまってしまう原因となる)

25番手の刺繍糸は1本が8mになっています。そこで、1回で絡まらずに縫いやすい40~50cmくらいのところで、刺繍糸をカットしておきます。

カットした後に必要な本数を引き抜く方が、絡まりにくくなります。

また、40~50cmの糸を3本利用する時は、引き抜くのではなく、両手に3本ずつ持って、そっと分けるという方法もあります。

カットした糸から必要な本数を1本ずつ引き抜く

1本または2本を使う時は、カットした糸を半分に折り、山の部分から1本ずつ引き抜きます。引き抜いた糸を改めて束ねて、揃えて使用します。

糸がこんがらがってしまわないようにゆっくりと

刺繍糸は一度に引き抜くとこんがらがってしまいます。引き抜いた糸も、残りの糸もあちらこちらに玉ができてしまったり、よれてしまうので、山の部分から1本ずつそっと抜きましょう。

50cm以内にカットした場合は、利き手に必要な本数の刺繍糸を、もう一方の手に残りの刺繍糸を持ち、少しずつ両手を広げるように分ける方法もあります。

特に、子どもや慣れていない人の場合は、短くしても1本だけ引き抜くのはなかなか難しい作業です。そこで、3本取りの場合は、右手に3本、左手に3本を持ち、ゆっくりと手を広げると、きれいに糸を分けることができます。

50cmくらいまでなら、この方法で取ると絡まりにくいです。分けた糸は1本1本がばらけていますので、分けた後にキレイに揃えてから使用します。

必要な本数を引き抜き、糸をキレイに揃える

必要な本数を引き抜いたら、使う方の刺繍糸と、残りの刺繍糸をそれぞれ、キレイに整えます。

途中で玉ができないように、そっと髪をとかすような感じで、糸を揃えていきます。

6本取りの場合でも糸の束のまま使わず、1本ずつ引き抜いて揃えて使用する

6本取りだからと、束のまま使うことがあります。

しかし、そのまま使うと糸に撚りがかかり、捻じれた状態になっています。刺繍に刺した時、ねじれが色々な方向に向いてしまい、出来上がりに不自然な糸の影ができてしまいます。

一度ばらけた糸を揃え直すことで、縫っている間に玉ができてしまったり絡まることも予防できます。

作品に取り掛かる前に…

刺繍をする時、本や図案集があり、そこに糸の本数の支持があれば良いですが、本数の支持がないということもあります。そこで、何本で刺繍を刺すと、一番キレイに仕上がるか試し縫いをしてみましょう。

刺繍糸のサンプル作りがおすすめ

刺繍糸を何本か取ってみて、サンプル作りをしてみます。

例えば、2本で縫ったら細すぎるのではないか、3本でちょうど良いか、また布と糸の色合いはどうか、といったことを知るために、サンプルを作ります。

サンプルなので、糸の色や太さを変えて、簡単なチェーンステッチを縫う、という作業をします。

サンプルは、同じ色の布を使って、一通りの糸を試してみます。出来上がったサンプル布は、いつでもわかるように保管をしておくと便利です。

また、ただのチェーンではつまらない、という人はチェーンステッチを組み合わせて、ちょっとした刺繍作品に仕上げるのも良いかもしれません。

サンプルを作ることで、どの本数で作品を作るかの参考になる

サンプルを作っておくと、どの本数で作ると本と同じ出来上がりになるのか、または自分が絵がきたい図案に仕上がるのかの目安になります。新しい作品を作る前に、新しい刺繍糸を購入したら、同じ布でサンプルを作ります。

そこで、シロや糸が良く見える布を、用意しておきましょう。

シンプルな糸がよく見える布に、簡単なステッチでOK

サンプルは、できるだけ糸が良く見える布を選びます。白や生成りの布を用意します。

サンプルといっても、簡単な作品が出来上がると楽しいですね。ただの基礎縫いではなく、チェーンステッチやランニングステッチを使って、ちょっとした絵を仕上げてみましょう。

刺繍糸の取り方・使い方について分かりやすく解説!のまとめ

刺繍糸は作りたい作品によって、使う糸の本数が違います。6本で1束になっている刺繍糸ですが、使う量の糸をきれいに取るためには、コツがあります。

刺繍糸をきれいに引き抜いて、揃えて初めて刺繍作品を作り始められます。

適当に糸を抜いていたため、いつも絡まっていたという人は、ぜひ今回ご紹介した方法でお試しください。刺繍がもっと楽しく思えることでしょう。