必見!刺繍に接着芯が必要な場合の選び方や貼り方のコツを解説!

刺繍をする布がずれないように、裏から接着芯という布を貼る方法があります。

また、出来上がった刺繍作品をしっかりとさせるために貼ることもあります。接着芯は、手芸店で色々なものが販売されています。帽子やバッグ用、衣服の衿や身返し用など用途に応じて種類も豊富です。

接着芯は、片面に接着剤がついたもの、両面についたもの、厚さも色々です。

それでは、刺繍の裏に接着芯を貼るのはどんな時でしょうか。そして、どんな接着芯を選んだらよいのでしょうか。刺繍用の接着芯の選び方と貼り方のコツについてご紹介しましょう。

接着芯とは

接着芯は、薄くて心もとない繊維の「布」をしっかりとした形に整えることを目的として貼り付けます。

衣服や帽子、バッグに使う接着芯は、出来上がりの形を整えるために入れるため、比較的固めで縫い終わった後外すことはありません。

しかし、刺繍用の接着芯は、刺繍をする布にハリを持たせて刺繍しやすいように貼ります。布がしっかりすることで、刺繍をする時に刺繍枠からずれたり、刺繍がずれることを防ぐ働きがあります。

そのため、本来の接着芯とは違い、終わった後接着芯が残らない方が良い、という場合もあります。

片面(又は両面)に接着剤がついた芯地(刺繍の場合は片面接着芯)

接着芯には、片面に接着剤がついたものと、両面についたものがあります。さらに接着芯には、切るタイプ、はがすタイプ、溶けるタイプ、粘着タイプなどの種類もあります。

刺繍の場合は、片面接着芯を裏に貼って布をしっかりさせ、刺繍をする時に布がずれないようにします。

しかし、接着芯は刺繍が終わった後、不要になってしまうこともあります。そこで、刺繍をする時は接着芯がついているけれど、終わったら水洗いで溶ける、という種類もあります。

伸びやたるみやほつれなどがおきやすい場合に、それを防いで縫いやすくする

刺繍は、クロスステッチやスウェーデン刺繍用の厚みのあるしっかりとした布を使う時があります。

しかし、フランス刺繍のように、サテンやブロードといった薄い布に刺繍をすることもあります。

刺繍用の接着芯は、刺繍しやすいように布に裏打ちするためのものです。そのため、針で刺した時にスッと通るような薄さや縫いやすさも必要です。

また、接着芯を貼ることで、布の伸びやたるみ、ほつれを防ぎ縫いやすくすることも必要です。

特に、ミシン刺繍の場合は、機械が滑りすぎると糸調節がうまくいきません。

そこで、家庭用刺繍ミシンを販売しているメーカーでは、オリジナルの刺繍用接着芯を販売しています。刺繍用の接着芯のため、ミシン刺繍はもちろんですが、手縫いの刺繍でも使いやすい特徴があり便利です。

厚みを持たせたり、硬さを与えて補強

刺繍用の接着芯は、刺繍をする布に厚みを持たせたり、硬さやハリを与えて補強します。接着芯を貼ることで、刺繍枠に挟んだ時も、滑りにくくなります。

薄地のものから厚地のものまである

接着芯には、薄地のものから厚地のものまであります。刺繍用の接着芯は、作品の種類や目的によって異なります。

例えば、手縫いの刺繍で、繊細な絵画を刺繍する場合は薄手の接着芯を使います。

刺繍ワッペンなどを作る時は、出来上がった後、布の裏に貼った接着芯の一部(刺繍していない部分)を剥がし、刺繍部分の接着芯そのものがワッペンの土台になります。

刺繍作品をしっかりとしたものに出来上げるために、厚手のタイプのものを使います。刺繍をした布をバッグやポーチに仕上げる時にも、厚手の接着芯を使い、しっかりとしたものにします。

厚手の接着芯は、刺繍のしやすさより、仕上がったものをしっかりとさせることが目的のため、出来上がってから貼ることもあります。

主にアイロンで貼るタイプ、シールで貼るタイプ

接着芯には、アイロンで貼るタイプとシールで貼るタイプがあります。

どちらかというと、アイロンで貼るタイプの方が、刺繍をした後に接着芯をきれいに剥がすことができます。

他にも、タオルやタオル地のハンカチなどに刺繍をする時は、溶けるタイプの接着芯をアイロンで貼ってから縫います。出来上がった後、水洗いをすると接着芯が溶けてなくなります。

溶けるタイプの接着芯は、出来上がりを柔らかく作り上げたい時に使用します。

刺繍に接着芯が必要な場合と選び方

刺繍は作品を作る目的や刺繍のしかた、手法によって接着芯が必要な時と、不要な時があります。

刺繍する前に使う場合:刺繍する布が薄い、目が粗い、伸縮性がある布地 など(布の補強のため)

刺繍する前に接着芯を貼るのは、刺繍する布が薄い、目が粗い、伸縮性がある布の場合です。布が伸縮しやすいと、刺繍の図柄がずれてしまうことがあります。薄いと刺繍枠でしっかりと挟むことが難しくなります。

刺繍をしやすくするための、布の補強として接着芯を裏側に貼ります。

薄手か普通の厚さの接着芯を選ぶ

薄手の布に繊細な図柄を刺繍する時は、薄手の接着芯を使います。接着芯が厚いと、後で接着芯を除いた時に刺繍糸と布の間にすき間ができてしまいます。

そのため、薄い布の場合は、厚手の接着芯は使用しません。薄いものか普通の厚さのものを選んでください。

刺繍の後に使う場合:Tシャツなど肌に触れるもの(刺繍部分が直接肌に触れないようにするため)

刺繍した布をしっかりさせたい、Tシャツなど刺繍糸が肌に触れるのを避けたい、という時は刺繍が出来上がった後に接着芯を貼ることがあります。

洗濯するものは普通か厚手の接着芯がおすすめ(洗濯している内に毛羽立ってくるため)

接着芯を外すことなく、そのまま使用する場合は、普通の厚さか厚手の接着芯を貼ります。

特に、洗濯をするジャンパーやレッスンバッグなど、名前やマークを刺繍する時は、厚手の接着芯がおすすめです。薄手のものは洗濯しているうちに毛羽だってくるため、厚手のものを使用しましょう。

接着芯の貼り方のコツ

それでは、接着芯を貼ってみましょう。

刺繍する布の表ではなく裏に貼る

接着芯は、刺繍する布の裏側に貼ります。

刺繍する図案より少し大きめに接着芯をカットする(図案の形にカットすると綺麗に仕上がる)

まず、刺繍をする図案よりも少し大きめにカットして、刺繍する部分の裏側に貼ります。もったいないと小さめにカットすると、少しでもずれると肝心の刺繍をする部分に接着芯が貼っていない、ということになってしまいます。

アイロンタイプの貼り方

接着芯の中で最も多いのが、アイロンタイプになります。

布のしわを取る

接着芯を貼る前に、アイロンで布のしわをしっかり取り平らにします。

下から接着芯(接着面を布側に)、布、当て布の順に重ねる

接着芯をアイロン台の上に置きます。この時、接着面を上に向けて置きます。間違えるとアイロン台にくっついてしまいます。アイロン台についてしまうと、なかなか取れずに大変です。

接着芯の上に、刺繍をする布を平らに乗せます。この時表が上になるようにしましょう。その上から充て布を乗せます。必ず充て布をして下さい。

この順番を間違えないようにしましょう。

アイロンをあてる(上から押さえるように)

アイロンをあてます。アイロンは上から押さえるようにしてあてます。布がずれてしまうので、決してアイロンを滑らせるように動かさないでください。

アイロンをかけた後は冷めるまで触らない

アイロンをかけた後は、冷めるまでそのまま放置しましょう。まだ接着している最中ですので、熱いうちに触ると、布が動いてしまうことがあります。やけど防止の意味もあり、少しの間我慢です。

シールタイプの貼り方

シールタイプの接着芯は、布の上に接着芯を乗せて、ずれないようにそっと貼っていきます。スマホの画面シートを貼るヨウリョウですね。

紙を一度に剥がさずに、端から少しずつ剥がす

平らな机の上に布を置き、その上に接着芯を乗せて、端から少しずつシールの紙を剥がしていきます。一度に剥がすと、ずれてしまうので注意しましょう。

しわにならないように貼る

強く布を抑えると、逆にしわが寄ってしまうこともあります。しわにならないように注意しながらシールを貼っていきましょう。

接着芯を貼った後の処理

接着芯を貼った後の処理についてです。

刺し終わってからアイロンを当てる前に、接着芯を切る

刺繍が終わった後、接着芯をそのまま残す場合と、不要な部分だけをカットする場合、接着芯を水で溶かしてしまう方法があります。

刺繍の図案に沿ってぎりぎりで切る

まず、カットする場合は、刺繍の図案に添ってギリギリのところできれいに切りましょう。

布や刺繍を切ってしまわないように注意

接着芯を切る時は、間違って布本体や刺繍糸を切らないように注意します。

必見!刺繍に接着芯が必要な場合の選び方や貼り方のコツを解説!のまとめ

刺繍の時に接着芯が必要な場合の選び方や貼り方のコツについてでした。

この中でもご紹介していますが、水で溶けてしまう接着芯を取り扱っているメーカーでは、他にも刺繍用の接着芯を数多く用意しています。

メーカーで用意しているのはミシン刺繍用ですが、手縫い刺繍でも利用しやすいものになります。

小さな手芸店では、衣服用の接着芯の方が多く、刺繍用の接着芯がない場合もあります。

しかし、できるだけきれいに刺繍するためにも、刺繍用の接着芯を利用することをおすすめします。