知っておきたい!刺繍作品の仕上げ方やお手入れ方法について

刺繍をする時、下絵を描くためにチャコペンやチャコペーパーを使います。裏側から水で溶ける接着芯を貼ることもあります。

そして、手垢がつくこともあります。布がしわになることもあります。

そこで、刺繍作品が縫い終わったら、まずはキレイに洗ったりアイロンをかけて仕上げたいですね。

それでは、刺繍作品の仕上げ方やお手入れ方法についてご紹介をしましょう。

刺繍作品をキレイに仕上げる方法

刺繍作品をキレイに仕上げるためには、水洗いをします。また、刺繍を洗う前に汚さないということも大切です。

刺繍作品が汚れている場合は汚れを落とす

刺繍作品が汚れている場合は、汚れを落とします。刺繍作品を作る時の汚れとして最も代表的なものは「下絵」を書く時の印付けペン(チャコペン)やチャコペーパーの痕です。

チャコペンやチャコペーパーは、水洗いで落ちるようになっているものもありますので、刺繍が終わったら水洗いをすると、キレイに痕が消えます。

しかし、チャコペンやチャコペーパーの中には、水洗いでキレイに落ちないものもあります。

水洗いで落ちないものは、洗う前に落としましょう。

水洗いで落ちるものでも、先にめん棒などに水を付けて軽くたたくようにして落としておくと、洗う時に下絵の痕を擦らずに済みます。

全体に水洗いをする前に、落としておくと良いでしょう。

アイロンでシワや布のヨレを伸ばす

チャコペンやチャコペーパーの印や下絵は、アイロンをかけてしまうと布に染み込んで落ちなくなります。まず下絵を水洗いで消してから、きれいに乾かしてアイロンをかけます。

アイロンをかける時には、布のシワやよれてしまったところをきれいに伸ばし、平らに仕上げましょう。

製作中に作品を汚さない工夫も大事

制作中に作品を汚さない工夫も大事です。

手をきれいにしてから刺繍する

せっかくきれいな刺繍を刺しても、刺繍をするための布が汚れていたら大変です。そこで、刺繍をする前に土台の布に汚れがないことを確認します。

また、手を洗ってから刺繍をしましょう。手が汚れていると、布や刺繍にも汚れがついてしまいます。

刺繍をしている時に、飲み物や食べ物を取るのも止めましょう。刺繍をするための机などがあればいいのですが、食卓で作業をする人は、一度テーブルを片付けてキレイにし、ハトロン紙や広告などを敷いておくと良いでしょう。

刺繍をする時は、テーブルの上のお菓子なども片付けてから、作業をしましょうね。

刺繍枠は当て布をして使う

刺繍枠の後が、残るのも布にしわや痕がつく原因になります。そこで、刺繍枠は当て布をしてから使うと、刺繍布にくっきりした痕が残ることを防ぐこともできます。

当て布は、できるだけ白の木綿の布を使います。当て布に、刺繍枠の周径よりも数センチ小さめの丸い穴を開けます。そこから刺繍が出るようにして、刺繍を刺します。

刺繍作品の仕上げ方【洗濯】

それでは、刺繍作品の仕上げ方をお話しましょう。

手洗いが基本

まずは、手洗いが基本です。刺繍をした布によっては、洗濯機を使うとしわがひどくなったり、布が縮んでしまうこともあります。そこで、きれいな大き目の洗面器に水、またはぬるま湯を入れて優しく手洗いをします。

洗う時の手順と注意点

それでは、洗う時の手順と注意点です。刺繍作品は、洗う前に布や糸に使われている繊維の素材を調べます。綿や毛、化学繊維の場合は手洗いをすることができます。

麻はしわになりやすいため、少し注意しながら手洗いをしましょう。絹は家庭では手洗いができないため、使用する時は絶対に汚さないことが前提になります。

そのため、半衿などの和刺繍は難しいと言います。絹の場合は、ある程度の汚れを落としたらクリーニング店にお願いしてください。

それでは、家庭で洗濯できる素材を使った刺繍作品の仕上げについて、ご紹介しましょう。

刺繍作品を洗う時は、「押し洗い」「振り洗い」のどちらかで洗います。

水はたっぷり使う

作品がしっかりと中につかる大きめの洗面器や桶を用意し、中に水をたっぷりと入れます。作品が水の中に浸るようにします。

大きい作品の場合は、たらいなどを用意しましょう。洗面器には、布を入れる前にあらかじめ水を入れて置きます。洗面器に布を入れてから水道水で水を入れると、刺繍部分に勢いよく水が当たり、糸が傷んでしまいます。

作品はしわにならないように、丁寧に水に浸します。どうしても入らない時は、2つまたは4つ折りにします。色落ちしないものは水かぬるま湯、色落ちするものは水で洗います。

中性洗剤を使用する

洗剤は、中性洗剤を使います。家庭にあるおしゃれ着洗いの洗剤が、中性洗剤になります。ない場合は、食器洗い洗剤も中性洗剤ですが、除菌や蛍光剤・漂白剤などが入っていないものにします。

洗剤は、布を入れる前に水に溶かしておきます。

擦ったりもみ洗いはしない

布や作品は、擦ったりもみ洗いしないでください。必ず優しく押し洗いをするか、水の中で布を軽く揺らすように、振り洗いをしましょう。

洗った後は水を取り替えて、数回すすいで洗剤を落とします。この時、洗濯糊を使い糊付けをすることもできます。

脱水はタオルで優しく行う

洗剤が落ちたら、タオルの間にはさんで水気を切ります。この時も擦ったり揉んだりせず、タオルの上から軽く押すようにしましょう。

濡れたまま放置せず陰干しする

ある程度水気がなくなったら、日陰で干します。日に当てると紫外線で色が変色したり、繊維が劣化します。

また、濡れたまま放置しておくと、カビや菌が繁殖する原因になります。色落ちの原因にもなりますので、必ず風通しの良いところで陰干しをします。

洗濯ばさみを止める時は、なるべく作品の外の目立たない場所を止めましょう。

刺繍作品の仕上げ方【アイロン】

ある程度乾いたら、アイロンがけをします。

アイロンのやり方・コツ

アイロンをかける時は、当て布やタオルを用意しましょう。また、オーブン用のクッキングシートを利用すると当て布代わりになり、キレイにアイロンをかけることができます。

当て布を水でしっかり濡らす

アイロンをかける時は、布が生乾きの時にかけるか、当て布を水で濡らします。

接着芯が残っている時は、接着剤が当て布のつかないように、クッキングシートを使いましょう。この時は、布が生乾きの状態でアイロンがけをします。

裏からアイロンをかける

<生乾きの作品をアイロンがけする方法>

アイロン台の上にタオル(大きい作品はバスタオル)を敷いて、その上に刺繍作品をタオル側になるように、裏を上にして置きます。

そのあと、布の上にクッキングシートを被せます。シートの上から丁寧にアイロンをかけます。

<しっかり乾いてしまった作品をアイロンがけする方法>

アイロン台の上にタオル(大きい作品はバスタオル)を敷いて、その上に刺繍作品をタオル側になるように、裏を上にして置きます。

当て布は霧吹きなどでぬらしておきます。当て布を刺繍作品の布の上に敷いて、アイロンを丁寧にかけます。

高温で仕上げる

基本的に、アイロンは高温でかけます。ただし、毛の刺繍糸を使ったり、化学繊維を使った場合は中温でアイロンをかけて下さい。

刺繍作品が汚れた場合はどうすれば良い?

刺繍作品は、そのあとも汚れがシミで手来たり、保管中に汚れることもあります。

完成時はきれいでも後からシミが浮き出てくるケースも

汚れはその時には落ちたと思っても、後からシミが浮き出てくることもあります。水染みが出ることもありますので、汚れが目立つようになったら、仕上げと同じように洗ってみましょう。

シミや汚れには、仕上げの際と同じ手順で洗濯・アイロンをしてきれいにする

痕から目立ってくるシミのほとんどは、洗った時に落とし切らなかった洗剤や、水のシミ、繊維から浮き出てくるシミです。しかし、保管の仕方が悪いと、カビが生えることもあります。

ホコリだけなら、軽く振って落とすことができますが、シミや汚れは、気がついた時に洗って落とすようにします。洗い方、汚れの落とし方は、仕上げの時と同じ手順で大丈夫です。洗濯・アイロンをしてキレイに仕上げて下さい。

カビが生えることを防ぐためにも、作品を保管する時は風通しの良い湿気の少ない場所に保管します。部屋に飾る時は、あまり日光に当たらない場所を選んでください。

衣服や子どもが持ち歩く、バッグなどの刺繍は、手洗いがベストです。

しかし、子どものレッスンバッグは他の汚れもあり、手洗いではキレイにならないかもしれません。そんな時は刺繍部分を内側にし、ネットに入れて、洗濯機のおしゃれ着洗いのコースと洗剤を使って洗って下さい。

知っておきたい!刺繍作品の仕上げ方やお手入れ方法についてのまとめ

刺繍作品の仕上げ方やお手入れ方法についてでした。

せっかく頑張って作った刺繍作品です。最後の仕上げで失敗したらだいなしです。苦労が「水の泡」になってしまいます。

もうひと踏ん張り頑張って、後々になっても良い状態で楽しめるように、キレイに仕上げて下さいね。